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» 2010年10月01日 08時00分 UPDATE

ちきりん×赤木智弘の“ちゃかす”が正義(10):働かなくてもお金がもらえる……ベーシックインカムに賛成しますか (3/4)

[土肥義則,Business Media 誠]

ちきりん:ただ、繰り返しですがベーシックインカムの議論は一部の人にはメリットがありますが、決める側……つまり公務員のメリットを見つけていかないと成立しないと思う。

赤木:そうですね。

ちきりん:市場というのは供給側と需要側がお互いのメリットを見つけて、大きくなっていくもの。しかしベーシックインカムの話をする上で「社会保険庁の人間なんていらない」といった議論をすると、公務員側にはなんのメリットも見い出せない。それではこの議論は進まないのではないでしょうか?

赤木:権力を持てば持つほど、仕事に対する自尊心は強くなりがち。なので「仕事が楽になるよ」「子どもと遊ぶ時間が増えますよ」といった話をしても、理解してもらうのは難しい。とはいえ、現状ではこの方法しかないのかもしれません。

仕事と生活は切り離されるべき

ちきりん:やはり赤木さんは、ベーシックインカムが実現するべきだと思っているのでしょうか?

赤木:仕事と生活は切り離されるべきだと思いますね。

ちきりん:その生活というのはどのレベルを指しているのでしょうか。

赤木:家族がいる、いないにかかわらず、いわゆる日常的な生活が送れるということ。

ちきりん:なぜそんなことをお聞きしたかというと、どこかのラインで必ずモラルハザードが起きると思ったからです。

 例えば年収500万円を保証してくれるのであれば、「もう自分は働かない」という人はたくさんいると思う。しかし200万円であれば結局は生活のために働き続ける人も多いでしょう。200万円という数字は「お前、生きることはできるだろう」というレベルですから、その額では仕事と生活を切り離すことは難しい。

 一方で生活と仕事を切り離すために500万円払うとなるとモラルハザードが生まれてくるのではないでしょうか。誰も働かなくなる、というか、働く人が少なすぎて、その人達だけすごい税金を払うことになる。

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