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» 2010年10月01日 08時00分 UPDATE

ちきりん×赤木智弘の“ちゃかす”が正義(10):働かなくてもお金がもらえる……ベーシックインカムに賛成しますか (1/4)

すべての人に毎月最低限の生活費を支給する「ベーシックインカム」制度。この制度についてブロガーのちきりんさんとフリーライターの赤木智弘さんはどのような考えを示したのだろうか。

[土肥義則,Business Media 誠]

 全10回でお送りする、匿名ブロガー・ちきりんさんとフリーライター・赤木智弘さんの対談連載もとうとう最終回。現在働いていなくても、また富裕層であっても、最低限の生活を支給する「ベーシックインカム」。この制度について、2人が徹底的に語り合った。

赤木智弘さんのプロフィール

1975年8月生まれ、栃木県出身。長きにわたるアルバイト経験を経て、現在はフリーライターとして非正規労働者でも安心して生活できる社会を実現するために提言を続けている。

著書に『若者を見殺しにする国 私を戦争に向かわせるものは何か』(双風舎)、『「当たり前」をひっぱたく』(河出書房新社)がある。ブログ「深夜のシマネコ」、Twitter「@T_akagi


お上を散々バカにしてきたお笑い芸人

yd_akagi.jpg フリーライターの赤木智弘さん

赤木:かつてのお笑い芸人は、日本の中央官庁を攻撃してきました。なぜ攻撃するかというと、お笑い芸人は貧しい人から人気を得るために、お上を散々バカにしてきました。こうした歴史がありましたが、最近は「お笑いの世界=権力側」になってしまった。

 権力を持っている人をバカにしたり、コケにしたりする文化をつくっていくことが大切だと思いますね。

ちきりん:そうすると、「おちゃらけ」が重要になってくるわけですね(笑)。

赤木:お金を持っている人は「成功したからエラい」と思っていますが、「エラくない」と言っていく必要があります。もっともっとちゃかすことで、「彼らはエラくない」ということを伝えていかなければなりません。

ちきりん:一定の効果はあると思いますが、あの人たちの強固な自己組織防衛能力を見ていると、ちゃかしたところで大きな変化は期待できないかも。むしろ予算の金額はそのままにして、公務員の数を減らせばいいかもしれない。そうすれば彼らも忙しくなるので、あまり物事を考えなくなる。その結果、お金を配ることしかできなくなってしまうのでは。

赤木:公務員の数を減らせば減らすほど、彼らの力はより強固になってしまうのではないでしょうか。なので「彼らをちゃかし続けるしかないのかな」と思っています。つまり根本的な治療法はなくて、対処療法でちらしていくしかない。

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