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» 2010年09月30日 08時39分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:欧州金融不安も根強く利益確定売りに押されたが金融緩和期待で底堅い (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>10835.28▼22.86

<NASDAQ>2376.56▼3.03

<為替:NY終値>83.68-83.74

欧州金融不安も根強く利益確定売りに押されたが金融緩和期待で底堅い

 特に注目される経済指標の発表などがなく、手掛かり難のなか、欧州の一部の国の財政問題などが取りざたされたことや目先的な過熱感が強いことから、売り先行となりました。ただ、金融緩和期待もあって商品相場なども堅調となるものが多く相場の下支えとなり、堅調となる場面が見られるなど総じて底堅い展開となりました。最後は手仕舞い売りも嵩んで軟調となりましたが、売り急ぐということでもなく、雰囲気は悪くないようです。

 ドル安効果から企業業績の回復が見られ、相変わらず金融緩和期待も根強く景気回復鈍化懸念も「懸念」に止まった格好となりました。商品相場が総じて堅調となっていることが、世界的な景気の拡大が続いているということを示しており、ドル安効果でその恩恵をしっかりと受けるということなのだと思います。加えて、金融緩和がリスク許容度を上昇させ、信用収縮懸念が払拭されていると見られることも相場全体、商品相場も含めて、下支えとなっているのでしょう。

 個別には前日の引け後に発表した2011年10期通期の業績見通しが市場予想を上回ったHP(ヒューレット・パッカード)が高く、インテルは軟調となったもののIBMやアップルなどは堅調となりました。欧州での金融不安が根強く、利益確定売りもあってJPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカなど金融株は総じて軟調となりました。原油や金先物価格は上昇したのですが、シェブロン上昇したもののエクソン・モービルは安く、パブリック・ゴールドは高いのですがニューモント・マイニングは軟調となるなど、利益確定売りに押されるのも多く見られました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は日銀短観は予想通り芳しくなかったのですが、逆に円売り介入や追加の金融緩和を期待する格好で堅調となりました。一時大幅高となるなど、持高調整の売り買いを交えながら買い進まれる場面もあり、円高気味となっていたわりには堅調となりました。

 米国市場が軟調ながらも底堅く、為替もユーロ高となるなど落ち着いており、本日の日本市場は底堅い堅調な展開が期待されます。月末・期末を意識した動きとなる可能性もあり、持高調整の売り買いや先物のまとまった売り買いなど目先の需給要因で大きく振らされる場面もあるかもしれません。中国問題の経済への影響を取りざたする動きも一段落となるものと思われ、円高を懸念する動きや中国問題から売られた銘柄の反発が期待され、商品相場が堅調となっていることで、引き続き商社株や非鉄株が物色されるのではないかと思います。

 日経平均は引き続き9500円台での動きが中心となりそうです。依然として9500円〜600円水準が上値となるのか下値となるのか、確かめるような動きとなるものと思われます。月末・期末の要因で動くことも考えられますが、目先的には9600円水準をしっかりと抜けてくれば9800円〜900円水準を目指し、9500円水準を割り込むと9200円〜300円水準を目指すという動きには変わりないものと思います。

本日の注目点

◇8月の鉱工業生産指数速報(経産省)

◇8月の商業販売統計速報(経産省)

◇8月の住宅着工、建設工事受注(国交省)

◇9月の為替介入実績(財務省)

◇8月の自動車生産・輸出実績(自工会)

◇3−8月期決算:しまむら(8227)

◇4−6月期の米実質国内総生産(GDP、確定値)

◇9月のシカゴ購買部協会景気指数

◇9月のユーロ圏インフレ率

◇台湾の中央銀行が理監事会議(金融政策決定会合)

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