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» 2010年09月28日 16時05分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:手掛かり難で小動きだったが、見切り売りが嵩んで下げ幅を拡大 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 9495.76円 ▼107.38円
売買高 13億6764万株
日経平均先物 9490円 ▼50円
売買代金 0兆9909億円
TOPIX 842.65 ▼6.65
値上がり銘柄 504銘柄
東証マザーズ指数 367.32 △4.32
値下がり銘柄 987銘柄
日経ジャスダック平均 1183.51円 ▼7.44円
変わらず 163銘柄
騰落レシオ 111.64% △4.75%

日経平均

手掛かり難で小動きだったが、見切り売りが嵩んで下げ幅を拡大

 米国市場は得利益確定売りに押されながらも底堅く、為替も円高気味ではあるものの動きはないという状況で日本市場も小動きとなりました。売り先行で始まったものの、外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社ベース)が買い越しと伝えられたこともあり、配当分だけ下押すと底堅さも見られました。配当を取った後の利益確定売りや月末の手仕舞い売りは見られるものの、一方で買戻しも入り、指数は小動きとなりました。相変わらず持高調整の売り買いが中心で特に材料がない中で売られるもの、買われるものが散見されました。

 後場もほとんど動きはなかったのですが、引けを意識するような時間帯からはあまりの動きの無さに嫌気したような見切り売りも嵩み、いったん売られると先物手動で一斉に売りが出るような感じで一時大幅下落となりました。ただ、更に下値を売り急ぐというよりは節目と見られる9500円を割り込むところでは目先筋の買い戻しなどが入り、一段安とはなったものの下値も限定的となりました。ただ、最後まで一段安、大幅安となった水準で今度は方向感はなく9500円水準では下げ渋ったものの、手詰まり感の強い相場の中で大幅安となりました。

 小型銘柄も目先の需給に振らされる格好でまちまちとなりました。東証マザーズ指数は大幅高、日経ジャスダック平均は軟調となりました。先物も前場は持高調整のようなまとまった売り買いが中心で後場は全く動きがない始まりとなり、引けを意識するところからはまとまった売り買いが交錯しながら見切り売りに押されて下値を試し、指数を下押す場面もありました。ただ、方向感を出すというところまではいかず、結局は目先筋の売り買いが中心で方向感のない展開でした。

 手掛かり材料難の中、目先の値動きそのものが材料となるような感じでした。アジアの経済成長が上方修正されたり、各国の株価指数が最高値を更新するなかで、日本市場だけが出遅れており、底堅さも見られてもいいのですが、円高や政策不在の中で先行きに対する警戒も根強く、割安銘柄の物色にはつながらないということなのでしょう。政策の方向性も見えないことで、物色対象も絞りきれず、リード役不在であくまでも目先の動きに右往左往するだけの展開ということなのでしょう。

テクニカル分析

日経平均

NYダウ

 雲の中での動きが続いています。転換線にはサポートされているものの調整となっているものと思います。RSIもストキャスティックスも高値圏からの調整が始まったところであり、まだ雲の中での動きが続くものと思います。遅行線が日々線の底値の日柄になり、基準線が上昇してサポートされるところまで調整となる可能性もありそうです。上値は当面雲の上限に押さえられてしまいそうです。

TOPIX

NYダウ

 雲に上値を押さえられた格好となっています。遅行線は基準線や日々線にサポートされて底堅さも見られるのですが、遅行線が絡む基準線や日々線、日々線が絡む雲の下限の水準が下落となっており、RSIもストキャスティックスも下落が始まったところであり、しばらくは上値の重い展開が続くものと思います。

円相場

NYダウ

 転換線・基準線にサポートされるように底堅い展開となっています。ただ、RSIは中途半端な位置で方向感はなく、ストキャスティックスは高値圏からの調整が続いているのか、下げ止まったのかを見極めたいところでもあり、方向感のつかみ難い状況となっています。遅行線が日々線に絡んで来るので、遅行線が日々線に上値を押さえられてしまうのか、抜けてくるのかで方向感が出てくるのかもしれません。

銘柄ピックアップ

手掛かり材料難で小動き

コニカミノルタ(4902) 810 ▼5

 7−9月期の営業利益が前年同期比13%増となりそうだと新聞で報じられましたが、期初の予想と同水準で、下期には業績回復が失速するのではないかとの懸念もあり、特に材料視されず利益確定売りに押されて軟調となりました。

太陽電(6976) 1022 ▼26

 昨日の引け後に2010年4−9月期の連結最終損益が赤字になる見通しと発表、従来予想の黒字から一転赤字になることが嫌気されて売られ、軟調となりました。

NTT(9432) 3755 ▼90

 配当を取った後の利益確定売りが出たことに加え、買い材料に乏しいということで、外資系証券が投資判断を引き下げたことが嫌気されて軟調となりました。

住友鉱(5713) 1271 △4

 手掛かり材料に乏しい中で、金を中心に非鉄金属の価格が堅調となっていることが改めて好感され、配当分も埋めて堅調となりました。手詰まり感が強い相場のなかで材料のしっかりとした銘柄として見直されたものと思います。

東 芝(6502) 405 ±0

 東北電力(9506)から同社が青森県で建設する太陽光発電所の発電システムを受注、基本設計から主要機器の納入、プラント建設まで一括して請け負うことが好感されて堅調となりました。

アルコニックス(3036) 1800 △80

 大幅高となって連日の年初来高値更新となりました。レアアース(希土類)の需給逼迫による価格上昇が傘下に希少金属専門商社を持つ同社も恩恵を受けるとの期待が強く、買われました。

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