金融不安からの手仕舞い売りが嵩んで軟調清水洋介の「日々是相場」朝刊(2/2 ページ)

» 2010年09月24日 08時39分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]
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本日の注目銘柄

介入期待から底堅さが見られるかどうか

三井物(8031) 1216 △21

 インドの医薬品中間体メーカーに出資する。インドの医薬品受託製造会社に出資するのは商社で初めてだか、成長が見込まれるアジアの医薬品原料市場を取り込むと同時に、日本の製薬会社向けの販売を狙う。

昭電工(4004) 162 ▼2

 ハードディスク駆動装置(HDD)向け磁気ディスクの増産体制を追加で整える。HDDはサーバーの増加や家電製品への搭載が増え、需要が拡大する見込みで昭和電工は供給体制を強化することで増える需要を取り込み、シェア拡大を目指す。

シャープ(6753) 857 △11

 太陽電池事業で、製品の製造・販売だけに依存する収益構造からの脱却を進めている。太陽光発電所の開発事業を手掛ける米社を買収、発電所の建設や運営などインフラ事業を自ら手掛け、価格競争に巻き込まれないビジネスモデルの確率を目指す。

カネカ(4118) 524 ▼3

 塩化ビニール樹脂向けの強化剤をマレーシアで増産する。包装材や建築材用で需要が高まる中国、インドなどに出荷する。FTA(自由貿易協定)の締結で東南アジア諸国連合(ASEAN)から中国などに輸出するメリットが高まっており、円高で採算が悪化している日本からの供給の一部を切り替える。

東 電(9501) 2358 ▼23 、 豊通商(8015) 1233 △8

 両社が出資する会社が米国に同国最大級の太陽光発電所を建設する。シャープ製の薄膜シリコン型パネルを使うもので、米政府が昨年導入した補助金制度で建設費の3分の1をまかなえ、発電した電気は地元の大手エネルギー供給会社に20年間販売する。

アサヒ(2502) 1602 ▼8

 中国の食品最大手に出資する方針を固めた。出資を機に原材料調達、商品開発、物流から販売まで全面的な事業提携に踏み切る。飲料に止まっていた提携を食品や小売りに拡大、中国事業の拡大を図る。

外国人売買動向(外資系10社ベース)

売り  1390万株

買い  1310万株

(金額ベースも売り越し)

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤


※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。


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