読めない字があったら……あなたならどうする?

» 2010年09月22日 13時10分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

 新聞や雑誌などを読んでいて読めない字があったとき、どのような手段で調べる人が多いのだろうか。読めない字があって困ることがあるという人(41.0%)に聞いたところ「調べない」(34.2%)と答えた人が最も多く、次いで「本の形になっている辞書」(29.6%)、「携帯電話の漢字変換」(25.7%)、「電子辞書」(12.2%)であることが、文化庁の調査で明らかになった。

読めない字があったときに、どのような手段で調べますか? (出典:文化庁)

 「本の形になっている辞書」と答えた人を年代別で見てみると、年代が上がるほど使っている人が多い。また10〜30代の4割以上は「携帯電話の漢字変換」を利用していることが分かった。

(出典:文化庁)

 また漢字について、どのような意識を持っている人が多いのだろうか。「日本語の表記に欠くことのできない大切な文字である」(72.4%)と答えた人が最も多く、次いで「漢字を見るとすぐに意味が分かるので便利である」(60.1%)、「ワープロなどがあっても、漢字学習はしっかりやるべきである」(52.5%)と続いた。文化庁が2004年度に行った調査と比べると、「漢字の使い方についてあまり自信がない」は13ポイント減少したが、「漢字の使い方にはかなり自信がある」は5ポイント増加した。

常用漢字表を「知っている」――57.4%

 「常用漢字表」というものがあることを知っている人はどのくらいいるのだろうか。「知っていた」と答えた人は57.4%で、2004年度に行った調査結果と比べると、6ポイント増加した。

 また「常用漢字表」の見直しが行われていることを知っている人はどのくらいいるのだろうか。この質問に対し「知っていた」と答えた人は23.8%にとどまり、「知らなかった」は59.3%に達した。

 面接による調査で、16歳以上の男女4108人が回答した。調査時期は2〜3月。

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