そう考えていくと、「自分の仕事をどううまく進めていくか」という戦略的な考え方をしていない限り、上手な「報・連・相」はできないと思います。自分を主役に考えた時の「報・連・相」のポイントを3つ解説します。
自分が主役で、自分の仕事の目的を達成することを第一に考えた場合に大事になるのは、タイミングということでしょう。「報・連・相」はタイミングです。
義務感でやっていると、戦略的に考えるということがないので、鮮度の低い、意味のないタイミングでの、アリバイ工作的(「一応、報告しておきましたよ」というような)になってしまいます。そういう義務感によっての「報・連・相」はお互いに時間の無駄です。
必要な報連相は早ければ早いほど良いのです。早い「報・連・相」ほど、周囲の力を借りることがしやすく、意味が出てくるからです。
例えば、明日の朝クライアントに提出しなくてはならない提案書で、自分では手に負えないところが出てしまったとします。前の晩に上司(先輩でもパートナーでも)に相談して力を借りようと思ってもそれは無理というものです。
A(=後手後手の情報)……周囲に対して、「いよいよ報告(相談・連絡)しなくてはまずい」という段階になって初めて報告(相談・連絡)がいく
B(=先取りの情報)……仕事の難易度を自分なりに早めに見極めて、周囲に対して早い段階で「これは報告(相談・連絡)しておいた方がいいかもしれない」と思って報告(相談・連絡)する
仕事を進める主導権を自分が持っているとして、ものを考えたら、どっちが有利かは明らかです。「報・連・相」が下手な人の特徴という形で表現してみます。
しっかりと仕事を任せてもらっているという時には、こまめ過ぎる「報・連・相」は邪魔になるということもあります。仕事の基本の本などで、「報・連・相はこまめに」などと書いてありますが、それは迷惑でしかないことも多いのです。
上司と部下の場合で言えば、「お前に任せているんだから、節目節目できちんと報告してくれ」というのが上司の本音です。一緒に仕事をしていて、「節目でのまとめ報告」が絶妙にうまい人とはやはり仕事がうまくいくものだと思います。節目というのはスケジュール上の中間報告や、進ちょく確認の会議などで報告などです。
そうした際に、
ということがきちんとできていると、日常のこまめな「報・連・相」がなくても安心感が生まれるものだと思います。
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