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» 2010年09月15日 08時00分 UPDATE

誠 Weekly Access Top10(2010年9月4日〜9月10日):党員・サポーター得票率、菅氏60.3%、小沢氏39.4%が意味するもの

9月14日に行われた民主党代表選挙。菅直人氏が勝利したわけだが、その決め手となったのが党員・サポーター票だ。その内容を詳しく見てみよう。

[堀内彰宏,Business Media 誠]

 先週最も読まれた記事は「ジブリ映画、何が一番好きですか?」。2位は「都道府県の魅力度 トップは北海道、では最下位は?」、3位は「売れすぎて販売休止に追い込まれる、メーカーの裏事情」だった。

党員・サポーター得票率、菅氏60.3%、小沢氏39.4%が意味するもの

 9月14日に行われた民主党代表選挙では菅直人氏が勝利した。国会議員票が菅直人氏412ポイント(50.4%)、小沢一郎氏400ポイント(48.9%)と互角だった一方、一般党員・サポーター票が菅直人氏249ポイント(83.0%)、小沢一郎氏51ポイント(17.0%)と大きく差が付いたことで、勝負が分かれる結果となった。

 一般党員・サポーターの投票では、300の衆議院選挙小選挙区ごとに票を集計し、各選挙区で最多得票を得た候補が1ポイントを獲得する。各所で触れている人も多いが、そのため実は得票数を見てみると、菅氏は13万7998票(60.3%)、小沢氏は9万194票(39.4%)とポイント差ほど大きな差が付いているわけではない。

 これは米国大統領選挙の方式とよく似ており、米国大統領選挙ではほとんどの州で最も多くの票を得た候補が選挙人(民主党代表選挙のポイントに当たる)をすべて獲得する。2008年選挙を見ると、選挙人の数では民主党のオバマ氏が365人(67.8%)と、共和党のマケイン氏の173人(32.2%)を大きく上回ったが、得票数はオバマ氏が6949万8215票(52.9%)、マケイン氏が5994万8240票(45.7%)とそれほど大きな差は付かなかった。

 一般党員・サポーター投票では少しの優位が大きな差で表れてしまうわけだが、民意で国家の最高責任者を選びやすくなっているとも言えるので、悪いことではないと筆者は思っている(投票できるのは民主党の一般党員・サポーターに限られるが)。

ah_min1.jpg 民主党代表選挙結果

 一般党員・サポーター投票の内容を詳しく見てみると、投票率は66.9%。7月11日に行われた参議院選挙の投票率57.9%と比較すると、実質的な首相選挙とあってか高くなっていると言えるかもしれない。300の小選挙区別に見ると、普天間基地移設問題が争点の1つとなったはずの沖縄が軒並み低くなっているのが意外である(沖縄1区49.4%で297位、沖縄2区45.0%で300位、沖縄3区54.8%で284位、沖縄4区48.5%で298位)。

 両候補の得票率が高い地域を見てみよう。

 小沢氏の選挙区は岩手4区なので、得票率上位を岩手の選挙区が占めているのは納得できるところ。沖縄で支持されている背景には、普天間移設の日米合意の見直しを示唆したことが表れているのだろう。6位の石川2区は推薦人となった田中美絵子氏の選挙区である。

小沢氏の得票率が高かった選挙区トップ15

順位 選挙区 有権者数 投票者数 小沢氏得票 菅氏得票 投票率 小沢氏率 菅氏率
1 岩手2区 1929 1484 1384 99 76.9 93.3 6.7
2 岩手4区 1915 1568 1462 106 81.9 93.2 6.8
3 岩手1区 1558 1184 1056 126 76.0 89.2 10.6
4 岩手3区 2937 2009 1772 234 68.4 88.2 11.6
5 沖縄3区 513 281 237 44 54.8 84.3 15.7
6 石川2区 1555 1106 815 288 71.1 73.7 26.0
7 沖縄1区 334 165 121 44 49.4 73.3 26.7
8 沖縄2区 282 127 88 39 45.0 69.3 30.7
9 青森1区 1308 847 584 262 64.8 68.9 30.9
10 栃木4区 1918 1393 942 447 72.6 67.6 32.1
11 広島6区 2271 1760 1184 570 77.5 67.3 32.4
12 青森4区 1620 1012 673 337 62.5 66.5 33.3
13 青森2区 1030 635 401 233 61.7 63.1 36.7
14 沖縄4区 466 226 141 85 48.5 62.4 37.6
15 愛知14区 1062 735 452 276 69.2 61.5 37.6

 一方、菅氏の方は最も得票率が高かった三重3区は推薦人である岡田克也氏の選挙区。また、4位の京都2区は同じく推薦人となった前原誠司氏の選挙区。そして、7位の徳島1区は盟友である仙谷由人官房長官の選挙区である。両候補とも、推薦人と党員・サポーターの投票行動が密接に関わっていることが推測される。

 それにしてもわずか34万人強の有権者の意向によって、1億2000万人の人口を持つ日本のトップが決まったと考えると、どうなのかなあという思いもある。トップを決めることになるのなら、もう少し広い層の声が反映できるようにできないものなのかと感じたりもする。

菅氏の得票率が高かった選挙区トップ15

順位 選挙区 有権者数 投票者数 小沢氏得票 菅氏得票 投票率 小沢氏率 菅氏率
1 三重3区 1921 1623 202 1416 84.5 12.4 87.2
2 三重2区 2200 1724 222 1496 78.4 12.9 86.8
3 岡山2区 917 667 97 568 72.7 14.5 85.2
4 京都2区 1430 1113 162 945 77.8 14.6 84.9
5 徳島2区 818 563 86 477 68.8 15.3 84.7
6 山口3区 349 240 37 203 68.8 15.4 84.6
7 徳島1区 797 583 91 492 73.1 15.6 84.4
8 岡山4区 1153 722 114 608 62.6 15.8 84.2
9 静岡1区 1587 1170 204 963 73.7 17.4 82.3
10 山口2区 1316 942 172 766 71.6 18.3 81.3
11 福島3区 1395 1097 203 892 78.6 18.5 81.3
12 東京18区 1273 946 175 769 74.3 18.5 81.3
13 山口1区 615 464 89 374 75.4 19.2 80.6
14 岡山3区 645 504 101 401 78.1 20.0 79.6
15 岡山5区 701 506 100 402 72.2 19.8 79.4

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