水道水の不満は? 大阪の人は「料金が高い」

» 2010年09月15日 08時00分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

 どこでも安全な水が飲める、日本の水道。その水道水はどのように評価されているのだろうか。10点満点で聞いたところ、全体の平均は7.23点であることが、ミツカン水の文化センターの調査で分かった。居住地別で見てみると、中京圏が7.67点で最も高かった。逆に最も低かったのは東京圏で6.90点。「7.13点の大阪圏も含めて水道水に一定の評価を与えており、3エリアとも水道水に“ほぼ満足”しているようだ」(ミツカン水の文化センター)

(出典:ミツカン水の文化センター)

 現在使用している水道水について、どのように感じている人が多いのだろうか。3人に1人は「特に不満はない」(33.7%)としているが、不満の項目を見てみると「水道料金が高い」(33.6%)と答えた人が最も多かった。次いで「おいしくない」(26.5%)、「塩素などが体によくない」(21.1%)、「貯水槽・水道管の汚れを懸念」(17.8%)と続いた。

 居住地別で見てみると、「特に不満はない」が1位だったのは中京圏だけで、東京圏と大阪圏の1位は「水道料金が高い」だった。「大阪圏を代表する大阪市は政令指定都市の中で水道料金が最も安い。この結果は“もっと安くしてほしい”という心情が表れているのだろう」(ミツカン水の文化センター)。また東京圏で「おいしくない」(33.2%)と答えた人は、中京圏よりも12.8ポイントも多かった。

※編集部より:記事内容に一部誤りがあるとの指摘を受け、「居住地別で見てみると〜」の部分を修正いたしました。読者の皆さまにはご迷惑をおかけいたしました。(9/15 18:47)

水の節水方法

 家庭で、節水をしている人はどのくらいいるのだろうか。「多少節水や再利用しながら水を使っている」(51.9%)と「かなり節水や再利用をしている」(9.9%)を合わせると、約6割の人が節水していることが分かった。

 また具体的な節水方法を聞いたところ「歯磨き中に水を出しっぱなしにしない」(75.7%)と答えた人がトップ。このほか「シャワーはこまめに水を止める」(55.5%)、「風呂のお湯を洗濯や掃除に使い回す」(54.2%)と続いた。男女別に見てみると、「歯磨き」「シャワー」「風呂のお湯の使い回し」などは男性よりも女性のほうが多かった。

(出典:ミツカン水の文化センター)

 インターネットによる調査で、東京圏・大阪圏・中京圏に住んでいる男女1500人が回答した。調査期間は6月10日から6月15日まで。

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