おそらく大企業のマーケティング部なら、そうした層がいることを前提に全体の計算をしているのでしょう。しかし、ネットやケータイの普及でちょっとしたマーケティングプログラムなら、だれでも行えるようになっています。そのため、慣れない人が性善説に基づいて企画を考えると、「こんなはずでは」と失敗してしまう場合もあるかもしれません。
また、本来の目的として一見さんの獲得や再来店促進があり、その手段としてクーポンやセールがあるはずなのに、長くやっていると、いつの間にか「クーポンを提供すること」「セールをすること」が目的になってしまう場合もあります。
「顧客は企業側が思うとおりに行動するとは限らない」「マーケ施策の目的を明確にする」ことは、中国に限らず、日本でも重要なのだろうと思った1件でした。(安田英久)
※もちろん、前述のような場合にも、お客さんに「得した」気分になってもらうことで店への好感を上げる効果はあるでしょう。しかし、それならそれを目的にして行うべきですよね。
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