沖縄電力、多良間島へのマイクログリッドシステム導入工事を完了

» 2010年09月14日 13時46分 公開
[栗田昌宜,Business Media 誠]

 沖縄電力は8月26日、多良間島で進めていたマイクログリッドシステムの導入工事が完了したと発表した。沖縄電力は同システムを使用して、2014年3月までの約3年6カ月間、太陽光発電の出力制御や電力系統に対する周波数変動抑制効果などの実証試験を実施する計画。

 多良間島へのマイクログリッドシステム導入は、経済産業省資源エネルギー庁が実施している離島独立型系統新エネルギー導入実証事業の一環。同事業では、系統規模が異なる多良間島、与那国島、北大東島、宮古島の4離島の独立型電力系統へ太陽光発電設備を大量導入し、実系統に与える影響を把握するとともに、出力制御や周波数変動抑制といった系統安定化対策を実証試験する。

 マイクログリッドシステムの設置工事が完了した多良間島は、宮古島と石垣島の中間に位置する面積約22平方キロメートル、世帯数520世帯、人口1300人の離島。発電出力250キロワットの太陽光発電設備と容量250キロワット時の安定化装置(リチウムイオンキャパシタ)を導入することで、発電出力1590キロワットの新多良間火力発電所(発電出力280キロワットの風力発電設備を既設)の独立型電力系統と連携する。最大需要電力に対する太陽光発電の導入比率は22%となる予定。

多良間島全景

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