赤木:わたしは「メディアは先鋭化しないほうがいい」と思っています。先鋭化してしまうと、先鋭化した考え方だけにこだわってしまうから。結局、浅いところで止まってしまう危険性がある。なので土台としては大きなモノを持ちつつ、他のメディアと交わる必要がある。そしてそこから先鋭化したメディアが生まれてくるのがいいのではないでしょうか。
ちきりん:違うセグメントが交わるべきという点は、わたしも賛成です。ですが先鋭化したほうが、むしろ交わると思うんですよ。
つまり、交わるための方法論として、「先鋭化しろ」といった考えです。私企業である限り、新聞社も利益を追求しなければいけません。ヨレヨレの新聞社があまり読んでくれない世代の人のことを考えて、一生懸命記事を書くとは思えないですし。
→続く。
→NHKを1週間で左遷され……政治とメディアの世界を“いったりきたり”(対談相手:上杉隆さん)
→5W1Hに忠実な新聞よりも、グチャグチャな「圧縮新聞」の方が面白い理由(対談相手:phaさん)
兵庫県出身。バブル最盛期に証券会社で働く。米国の大学院への留学を経て外資系企業に勤務。2010年秋に退職し“働かない人生”を謳歌中。崩壊前のソビエト連邦など、これまでに約50カ国を旅している。2005年春から“おちゃらけ社会派”と称してブログを開始。Twitterアカウントは「@InsideCHIKIRIN」
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