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» 2010年09月13日 17時30分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:世界的な景気鈍化懸念が薄れ、為替の落ち着きもあって堅調 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 9321.82円 △82.65円
売買高 14億4986万株
日経平均先物 9260円 △80円
売買代金 1兆0339億円
TOPIX 837.65 △3.93
値上がり銘柄 795銘柄
東証マザーズ指数 379.69 △1.48
値下がり銘柄 679銘柄
日経ジャスダック平均 1183.27円 △3.09円
変わらず 194銘柄
騰落レシオ 94.80% △1.05%

日経平均

世界的な景気鈍化懸念が薄れ、為替の落ち着きもあって堅調

 週末の米国市場が堅調となり、円高一服となったことや米国や中国の経済指標も景気鈍化を示すものではなかったことから、世界的な景気鈍化懸念が薄れたことで、買い先行となりました。外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社ベース)も買い越しと伝えられたこともあり、寄り付きの買いが一巡、買い戻し一巡となっても堅調な地合いが続きました。世界的な景気鈍化を懸念して割安と見られるようなところまで売られていたものも多かっただけに持高調整の売り買いもあって大幅高となりました。

 昼の間も為替動向に変化がなかったことや中国でも素直に経済指標の好転を評価する動きが見られたこともあって、後場も堅調な強含みの地合いが続きました。上値を積極的に買い上がる動きがあったわけでもないのですが、割安感が強い銘柄を見直す動きや目先筋の利益確定売りをこなし、買戻しを急がせるような持高調整の買いも見られ、大幅高となりました。最後は目先筋の見切り売りも嵩んで上げ幅縮小となりましたが、堅調となりました。

 小型銘柄も堅調なものが多かったのですが、買い戻しや持高調整の売り買いが中心となっていただけに上値も重くなりました。東証マザーズ指数も日経ジャスダック平均も堅調でしたが上値も限定的となりました。先物は朝方からまとまった売り買いが散発的に見られましたが、特に相場を方向付けるようなこともなく、後場になるとまとまった売り買いも少なく、目先筋の売買が中心となっていたものと思われます。

 結果的には先物・オプションSQ(特別清算指数)算出をきっかけに底入れ感が強まった感もありますが、相変わらず疑心暗鬼ということなのか盛り上がりには欠ける展開となっています。米国でも中国でも景気回復鈍化懸念、景気拡大鈍化懸念が薄れ、円高懸念も一服となったようにも思われますが何を待っているのか、先高期待にはつながらないということのようです。まだ円高に対する懸念が残っており、米国景気も「出口戦略」が取り沙汰されるほど回復するまでは信用できないと言うことなのかもしれません。ただ、こうして一つずつ問題の先行きが見えても次の問題が出て来るのでしょうし、要はどこまでセンチメントが上向くのかどうかと言うことになりそうです。

テクニカル分析

日経平均

NYダウ

 基準線を抜けて底入れ感が強まりました。まだ日々線は雲を意識する水準であり、遅行線も日々線に絡むところであり、上値も重くなる可能性もあり、RSIやストキャスティックスも上値余地があり、上昇が続いているのですが、いったん上値を確認してからは調整となりそうです。遅行線が日々線に絡むまで、日々線が雲に上値を押さえられるまでの上昇はあってもその後は調整となりそうです。

TOPIX

NYダウ

 基準線を抜けて底入れ感が強まりましたが、遅行線が日々線に絡み、日々線は雲を意識する水準で上値も重くなりそうです。RSIは上昇が続き上値余地もあり、ストキャスティックスも高値圏ながら上昇となっているのですが、遅行線が日々線に絡む日柄や値幅、日々線が雲に絡む日柄や値幅ではいったん上値も重くなって来るものと思います。

円相場

NYダウ

 反発となりましたが、まだ戻りのスピードが鈍く、疑心暗鬼という感じです。RSIは相変わらず方向感はなく、ストキャスティックスは底値圏にあるのですが、まだ下値余地もありそうで「底値固め」という段階ではないかと思われます。転換線や基準線に上値を押さえられてしまう可能性も高く、しっかりと基準線を抜けて来る、あるいは遅行線が日々線を抜けてきて「底入れ」となるのでしょう。

銘柄ピックアップ

世界景気減速懸念が薄れて堅調

商船三井(9104) 564 △1

 先週末に鉄鉱石輸送船の用船料が約3カ月ぶりの高水準と新聞で報じられ、中国の輸入増加が発表されたこともあって収益上振れ期待から買われて堅調となりました。

コマツ(6301) 1851 △24

 先週末発表された中国の鉱工業生産指数が予想を上回り、中国など新興国の景気拡大が継続しているとの見方から、インフラ整備などの需要は引き続き堅調との期待が高まり、堅調となりました。

日産自(7201) 679 △13

 円高一服となったことに加え、先週末に2011年3月期の中国での利益が過去最高となると報じられたことが好感されて堅調となりました。

新日鉄(5401) 295 ▼1

 先週末に発表された7月の普通鋼材受注量が前年同月比でマイナスとなったことから下期の落ち込みを懸念する動きもあって利益確定売りが先行、軟調となりました。

みずほ(8411) 132 △2

 日米欧の銀行の新しい自己資本比率規制で合意したと伝えられたことから、大手銀行の増資懸念が薄らぎ、買い先行、堅調となりました。全ての規制を全面適用するのが2019年からということで、増資懸念、配当性向引き下げ懸念も薄れたものと思われます。

エイチ・アイエス(9603) 1947 △9

 12日に米国の旅行大手と出張関連事業で提携したと発表、新規顧客層の拡大による中長期的な収益拡大が期待されて買われ堅調となりました。

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