引き続き景気回復鈍化懸念が薄れて堅調清水洋介の「日々是相場」朝刊(2/2 ページ)

» 2010年09月13日 08時57分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]
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本日の注目銘柄

堅調な展開が続くか

ブリヂストン(5108) 1505 ▼6

 タイのタイヤ工場で追加の増産をする。2014年中に1日あたりの生産能力を2011年夏見通しより4割増やす。新興国向けにタイヤ需要が拡大していることに対応する。

豊通商(8015) 1128 △17

 高級魚であるクロマグロの育成事業で近畿大学と技術提携した。国際的に漁獲規制が広がる中、天然の幼魚を使わない完全養殖として事業化する。年内にも1万匹を出荷できる体制を整える計画で、3年後を目処に大量生産に道筋をつける。

神戸鋼(5406) 189 △3

 提携するインドの鉄鋼大手へ自動車用鋼板の技術を供与する契約を結んだ。現地の日系自動車大手などへ高品質の外板を供給、今後は合弁生産も検討する。これとは別にインド国営企業と上工程の製鉄合弁の検討を進めており、成長市場で足場固めを急ぐ。

コマツ(6301) 1827 △37

 ロシアの自社工場で2011年度を目処に鉱山向けの大型ダンプトラックの生産を始める。天然資源の豊富なロシアでは鉱山向けの大型ダンプの需要が拡大しており、外資として初めて現地生産に踏み切る。

三菱ケミHD(4188) 434 △14

 傘下の三菱化学は欧州で発光ダイオード(LED)照明を発売する。米子会社ブランドで家電店や日用品店に7種類の電球を投入する。LEDの主要素材を手掛けているが、照明市場に進出する。

三井不(8801) 1342 ▼11

 中国で大型商業施設を多店舗展開する。2013年にも上海市にショッピングセンター(SC)の1号店を開業し、アウトレットも出店する。中国での消費市場拡大で中間層を狙った施設の需要が急増すると判断、出店余地の少なくなる国内から脱し、成長市場で攻勢をかける。

外国人売買動向(外資系10社ベース)

売り  1270万株

買い  1700万株

(金額ベースも買い越し)

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤


※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。


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