コラム
» 2010年09月13日 08時00分 UPDATE

ちきりんの“社会派”で行こう!:年金も消費税も5年後に考えるべきだよ (1/3)

ここ数年、止まってきているかのように見える日本の少子化。しかし、ちきりんさんは現時点の出生数の推移を基本として、年金や消費税などの方針を決めるのは危険だと主張します。

[ちきりん,Chikirinの日記]

「ちきりんの“社会派”で行こう!」とは?

はてなダイアリーの片隅でさまざまな話題をちょっと違った視点から扱う匿名ブロガー“ちきりん”さん(Twitter:@InsideCHIKIRIN)。政治や経済から、社会、芸能まで鋭い分析眼で読み解く“ちきりんワールド”をご堪能ください。

※本記事は、「Chikirinの日記」において、2008年1月16日に掲載されたエントリーを再構成したコラムです。


 次のグラフをご覧下さい。赤い棒グラフは、戦後すぐからの日本人の出生数の推移を表しています。戦後直後の3年間は毎年250万人以上が生まれ、3年間の合計は750万人を超えます。これが最近定年を迎え始めている、いわゆる“団塊世代”です。

ah_tiki1.jpg 日本人の出生数の推移

 出生数はその後急激に減り、1966年の“丙午(ひのえうま)”に大きな落ち込みを見せた後、2番目の出生数のピークをむかえます。そこで生まれたのは、戦後すぐに生まれた団塊世代の子どもたちで、“団塊ジュニア世代”と呼ばれる層ですね。団塊ジュニア世代のピークは1973年です。

 そして団塊世代の出産ブームが収束した後、ものすごい勢いで出生数は減っていき、赤い棒グラフは急激に短くなっていきます。団塊ジュニア世代のピーク時出生数は209万人ですが、2008年の出生数は109万人。この35年で「1年に生まれる赤ちゃんの数」は半減したわけです。

 さて、団塊ジュニア世代が生まれた後、急激に減少した出生数ですが、実はここ15年くらいは減り方がやや緩やかになってるのが分かるでしょうか?

 赤い棒グラフを見ると、直近の15年は減少幅がなだらかですよね。団塊ジュニア世代のピークからジェットコースターみたいに一気に減ってきたのに、ここ15年は“横ばい”にさえ見えます。少なくとも激減ではありません。

 これは「少子化が止まった」、もしくは「少子化対策の効果が出てきた」ということでしょうか? 未婚者やDINKS(共働きで子どもがいない夫婦)、もしくは1人しか子どもを産まない夫婦が一定数に達したため、少子化も“底を打った”のでしょうか?

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