間取り図の魅力って何?――「間取り図ナイト6」に行ってきたHOME’Sくんも登場

チケットを発売すればすぐ完売。mixiのあるコミュニティーが主催する、人気イベントの6回目が開かれるらしい……そう聞いて会場に向かった筆者。2時間笑い声が絶えない「間取り図ナイト」って、いったいどんなイベント?

» 2010年09月07日 10時00分 公開
[PR/Business Media 誠]
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 2010年9月5日の夕方、東京・お台場の観覧車の真下にある「東京カルチャーカルチャー」に行ってきた。ニフティが運営するイベントスペースであるこの会場で「間取り図ナイト6」というイベントが開かれるためである。

間取り図ナイトとは

 「間取り図ナイトって何?」と思う方も多いだろう。間取り図ナイトとは、住宅物件の間取り図を見ながらお酒を飲んだり食事をしたりしながら楽しい夜を過ごそう、というイベントである。多分ほとんどの方は「間取り図を見るのってそんなに面白いの?」と思われるだろう。分かる。筆者もまた、間取り図ナイトに行くまでは「そんなに面白いの?」と思っていた1人だからよく分かる。しかし結論から行くと、会場に集まったお客さんたちは2時間以上笑いっぱなし、笑いすぎて泣いてる人までいた、という掛け値なしに楽しいイベントであった。何がそんなに面白いのか? このイベントレポートではその魅力に少しでも迫れればと思う。

スペシャルゲストとして、不動産検索サイト「HOME'S」のキャラクター、HOME'Sくんが登場。「間取り図なんて描いたことない!」というお客さんに描き方を教えていた(左)。開演前に参加者に配られていたアンケート用紙その他。これが何のためなのか、参加者は第2部以降で理解することになる……(右)

東京カルチャーカルチャーの店内。間取り図ナイトは今回で6回目、チケットは早々にソールドアウトという人気ぶり(左)。この日限りのスペシャルメニュー「1LDKバーガー」。レタス(L)+ドンタコス(D)+コンビーフ(K)を挟んだスペシャルバーガーだ(右)

こんな間取り、アリ?!

 第一部に登場したのは、森岡友樹氏ほか4名。進行役の森岡氏は、mixiの『間取り図大好き!』コミュニティ管理人であり、森岡氏が紹介する間取り図に、残りのメンバーが突っ込みを入れる形でトークが進んでいく。

左から、東京カルチャーカルチャー店長の横山シンスケ氏、mixi『間取り図大好き!』コミュニティ管理人の森岡友樹氏、住宅都市整理公団の総裁である大山顕氏、デイリーポータルZライターの大塚幸代氏

 森岡氏が紹介する間取り図スライドは、基本的に「間取り図+ひと言コメント」という構成。長々と説明するよりも、以下スライドを見ていただこう。

完全手描きの間取り図の次は、完全手抜き。
収納だいすきー。

 手描き&手抜きの間取り図、○○風の間取り図……と盛り上がっているうちに、気がついたら「ひどい間取り」の話になっていた。外観写真を見ると複雑な形の一軒家なのに、間取り図はただの二等辺三角形が1つだけ、しかも間取り図内に書かれた説明はひと言「部屋」。これは確かにひどい……。

 水回りにはドラマ(?)が起こりやすいのだろうか。風呂やトイレ、キッチン関連が“何かヘン”な間取り図には名作が多い。

おふろ。こふろ。
隠し風呂。よく見ると、クローゼットを通らないと風呂に入れないことが分かる。「クローゼットを開けて、コートとか服をかき分けて進まないとお風呂に入れないわけですよ!」「服が湿気っぽくなっちゃいそうですねー」
長すぎるトイレは実際困る、という話になった間取り図。確かに、ノックされても返事をしにいくのが大変だ(クリックすると写真が表示されます)
和式トイレでユニットバスって、ある意味斬新(クリックするとトイレ周りがアップになります)

 「○○付物件」も面白い。ピアノ付物件でピアノの絵が描いてあったり、家族風呂と大浴場の両方がある「大浴場付物件」があったり。でも、ロマン付物件って何だろう……。

ピアノ付物件。分かりやすい
ロマン付物件……?
途中から海外の間取り図も登場。間取りが特徴的な住まい(左)やホテル(右)は、外観も特徴的だった……(クリックすると外観写真を表示します)

 しばらく見ているうちに分かったのは、面白い間取りには2種類あるということだ。1つは、一目で面白さが分かるタイプ。もう1つは、じっくり間取り図を見ているうちにじわじわとおかしさが分かってくるタイプである。

クルミン登場! 会場はカオスな感じに……

HOME'S代表として登場した、クルミンこと西クルミさん

 間取り図ナイトは今回で6回目。「いつも森岡さんが紹介する間取り図ばっかりっていうのもね」ということで、第二部に登場したのが、”クルミン”ことネクストに勤める西クルミさん。不動産会社からHOME'Sに提供される物件情報(間取り図を含む)が明らかに間違っていた場合には不動産会社に訂正依頼をするという、”間取り図のプロ”であるクルミンが「ヘンな間取り」をプレゼンすることになった。


かたつむり(左)とスフィンクス(右)。クルミンは全体の形が変わっている間取り図が好きなのだろうか
流行りの3D(左)。物議をかもした「だんなが帰ってきたわ!」「大丈夫さ、ハニー」(右)。玄関から旦那様が帰ってきても「洋室から間男を1人ずつ3方向に逃がせます!」と主張するクルミン。間男が3人一緒にいるシチュエーションはかなり特殊なのでは……

建築家が本気で考えた「変な間取り」

カヤックの松原佳代氏

 クルミンに続いてプレゼンを行ったのは、カヤックの松原佳代氏。同社では「HOUSECO(ハウスコ)」という、家を建てたい人と建築家を結ぶマッチングサイトを運営している。HOUSECOでは今回、同サイトに登録している建築家を対象に、「面白敷地に別邸を建てる」という設定のアイデアコンペを行った。

 別邸を建てる設定の敷地は、細長い三角形(下図参照)。建築家から応募があった13案のうち6案をこの場で発表し、間取り図ナイト参加者の拍手の大きさで最優秀賞を決めたいというのだ。

幅8メートルの公道に面した、高さ3.6メートル、残り2辺が26.1メートル/26.0メートルの三角形の土地。ここに「自分の趣味嗜好に特化した別宅を建ててください」というのがお題

 この日発表されたのは、壁がすべて書棚になっており、猫が通れるようになっている「立体回遊ハウス」、どこにいくにもロッククライミングしないといけない家「Wall」、ダイビングが趣味な人が家に呼んだ友人をバディとして特訓するために家中すべてプールにした「PooooR」、外観から本そっくりな「ひとり図書館」、家の中にはベッドだけがあり、天窓から空が見える「ぼーっとしたい」、家のほとんどを水槽にし、その上に作った小部屋で人間が暮らす「水槽のある家」の6案。

立体回遊ハウス(左)、Wall(右)

PoooR(左)、ひとり図書館(右)

ぼーっとしたい(左)、水槽のある家(右)

 かなり無理のある土地であるというハンデにも関わらず、さすが建築家が本気で考えた「趣味の家」。どれもコンセプトがストレートに伝わってくる物件ばかりだった。

 接戦の末、最優秀賞はロッククライミングをしないとどこにも行かれない家「Wall」に決定。なお、この日紹介されなかったものも含め13案すべてのプランをHOUSECOの特設ページで見ることができる(会員登録が必要)。

結論:間取り図って面白い!

 あっという間の2時間、最後は会場に集まったお客さんが、開演前に描いた「我が家の間取り」の紹介タイムだ。

 びっくりしたのは、どの間取り図も力作ぞろいで、上手な間取り図がたくさんあったこと。家を上から見た俯瞰図になっている、妹尾河童さんばりの間取り図を描いた人もいて、「これはもう、間取り図を超えて、立派なイラスト……」と感心しきり。

紹介された間取り図は力作ばかりで、面白いものも多かった。開演前に配られたアンケート用紙はこのためだったのか!

 冷蔵庫よりも大きなワインセラーがある部屋に住んでいる人、2階建てのロフトを生かして、大型犬と小型犬とうさぎとネズミ(ハムスター)、そして鷹(!)を飼っている人など……面白間取りが続々と登場し、最後の最後まで笑いっぱなしだった。

 間取り図ナイトで出演者の誰かが「間取り図は生き様だ」とコメントしていたのだが、こうして振り返ると確かにそのとおり。ごく普通の間取りに暮らしている筆者は、やはりごく普通の人間なのだろうか……と思わず反省してしまった。

休憩時間に登場したHOME'Sくん。記念撮影OKということであっという間に囲まれる。さすが人気者!

 開演前の不安を払拭してあまりあるくらい面白かった間取り図ナイト。間取り図のおもしろさを知った今思うのは、「自分でも面白い間取りを探してみたい!」ということだ。

 ネット上に住宅情報が充実している今は、さまざまな間取りをネットで探すことも簡単だ。例えばPCでHOME'Sにアクセスしたり、あるいはiPhoneにHOME'S for iPhoneアプリをインストールしたりすれば(下参照)、人に教えたくなるくらい面白い間取りが発見できるかもしれない。あなたも探してみてはいかがだろうか?

間取り好き必携のiPhoneアプリ「HOME'S for iPhone」

 慣れない土地での住まい探しは、相場も分からず勝手が分かるまでが大変なもの。また、不動産屋に飛び込むのもちょっと気が引けるし――そんな人にぴったりのiPhoneアプリがある。HOME'Sが提供している、不動産物件をiPhoneから手軽に検索できる無料アプリが、「HOME'S for iPhone」だ。住まい検索用iPhoneアプリとしては日本で最初のアプリ。検索できる物件数は、161万5000件と日本最大となっている(2010年8月現在、賃貸・売買合わせて)。

 路線や駅、キーワードから物件を検索できるほか、位置情報を取得して「現在地周辺」の物件を検索できるのはiPhoneならではの機能。閲覧履歴が自動保存されるほか、気になった物件をブックマークしたり、その場でTwitterに投稿して友人と共有できたりするのも、アプリならではの使い勝手といえるだろう。

気になる間取りはアプリで保存(左)。検索結果を保存しておけばいつでも呼び出せる(右)

 実はHOME'S for iPhoneは、物件を探している人以外でも楽しめるアプリ。物件の詳細情報や、家賃相場をTwitterに投稿・共有する機能があるのだ。

 「間取り図を見ているだけで楽しい」という人であれば、アプリで間取り図を探し、気に入ったものをTwitterに投稿するという使い方をオススメしたい。間取り図ナイトに登場するような間取り図を見つけたら、すかさずひと言コメントを付けてTwitterに投稿するのだ。自分の理想の間取り、珍しい間取り、怪しい間取り……Twitterのフォロワー同士が間取り図をネタに盛り上がる、面白い間取り図がどんどんRTされていく……といった遊び方も、HOME'S for iPhoneなら可能なのだ。

 「この間取り、気になるから保存しておこう」「面白い間取りだからみんなに教えてあげたい!」――そんなニーズにもぴったりなのがHOME'S for iPhone。間取り図好きなら、必ずダウンロードしておきたい。

 →HOME'S for iPhone(iTunesが開きます)


HOME'SくんがTwitterで気になる物件を教えてくれる「Twitterアカウント @HOMES_kun」

HOME'Sくんが物件情報をTwitterで教えてくれる

 公式アカウントを取得してTwitterを活用する企業は多いが、ちょっと変わった取り組みといえるのがHOME'Sの公式アカウント、「@HOMES_kun」だ。

 HOME'S関連の情報をつぶやくだけでなく、ユーザーが @HOMES_kun あてに住みたい部屋の条件を「探して!」とつぶやくと、条件に合った物件を検索してHOME'Sくんが教えてくれるという機能があるのが大きな特徴。

 試しに「探して! 大手町駅から15分以内、10万円以内で住める物件なんて、ありますか?」と無理そうな条件でHOME'Sくんに聞いてみると、「東京メトロ東西線 大手町駅 徒歩6分のマンション。さらにフローリングついてるよ」と、物件の詳細情報付きで瞬時に返してくれた。もっと無理そうな条件で聞いてみると「そんな物件あったらボクが自分で住んでるよ」とおちゃめな答えが返ってきた。どうやらときどきbotではなくなるらしい。

 通常であれば条件を入力して検索するところだが、キャラクターとおしゃべりするような感覚で、物件検索を行えるのが、Twitter版HOME'Sくんの面白さ。「物件を探す過程を楽しんでほしい」と考える、HOME'Sらしい遊び心から生まれたサービスといえるだろう。


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提供:株式会社ネクスト
アイティメディア営業企画/制作:Business Media 誠 編集部/掲載内容有効期限:2010年10月6日