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» 2010年09月03日 16時10分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:週末の手仕舞いの売り買いが中心で方向感のない展開 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 9114.13円 △51.29円
売買高 13億8863万株
日経平均先物 9100円 △60円
売買代金 1兆0137億円
TOPIX 823.70 △4.28
値上がり銘柄 1015銘柄
東証マザーズ指数 370.11 △6.06
値下がり銘柄 474銘柄
日経ジャスダック平均 1174.68円 △2.94円
変わらず 178銘柄
騰落レシオ 91.49% △7.88%

日経平均

週末の手仕舞いの売り買いが中心で方向感のない展開

 米国株が堅調、為替も落ち着いたことや欧米の景気回復鈍化懸念が薄れたことを好感して買い先行となりました。昨日までの大幅高の反動や週末の手仕舞い売りもあって上値は重いものの、外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社ベース)が買い越しと伝えられたこともあり、寄り付きの買いが一巡した後も値持ちの良い展開となりました。ただ、買い一巡後は週末に米国の主要な経済指標の発表を控えていることなどから、手仕舞い売りも嵩んで上げ幅縮小となりました。

 後場に入ると手仕舞い売りも嵩んで寄付きから上げ幅を縮小、一時軟調となる場面もありました。さすがに軟調となる場面では目先筋の買戻しも見られ切り返すのですが、戻ると売られるという格好で、方向感に乏しい展開となりました。先行きに対する懸念や米経済指標の発表を控えていることから積極的な売り買いはなく、週末の目先筋の手仕舞いの売り買い、持高調整の売り買いが中心となって方向感が見られませんでした。世界的に景気回復鈍化懸念は薄れたものの、日本では円高懸念や政局の混乱から、買い難くなっているものと思います。

 小型銘柄も値動きの悪いものが多かったのですが、昨日の大幅下落の反動から東証マザーズ指数は大幅高となりました。日経ジャスダック平均は相変わらず方向感に乏しく、小幅高となりました。先物もまとまった売り買いは少なく、散発的に指数を下押す、あるいは持ち上げるような場面もありましたが、追随する動きはほとんと見られず、方向感のない展開となりました。目先筋の売り買いや週末のヘッジ売りが中心で、売り買い大きく偏るような画面は見られませんでした。

 さすがに昨日までの大幅高の反動もあって上値の重い展開となりましたが、欧米や中国で景気回復鈍化懸念が薄れていることから売り急ぐ動きは見られませんでした。米雇用統計などが気にされていますが、これまで米国景気の悪化、世界的な景気悪化を織り込んで売られていた感も強いだけに、欧米や中国の景気が「思ったほど悪くない」と言うことであれば、株価の水準訂正があっても良いものと思います。ただ、政局の混乱からの日本経済や為替政策の方向性の欠如、政策不在を懸念して、日本株が出遅れてしまうのは致し方ないかもしれません。

テクニカル分析

日経平均

NYダウ

 転換線を抜けて堅調ですが、週末に「気迷い線」となる「コマ」、「寄り引け同事線」となりました。ここで戻りも一服となるのか、ここから上昇が始まるのかを示しており、来週の寄り付きが高ければ戻りを試し、安ければ下値を試すことになるのでしょう。米経済指標や為替次第という気もしますが、RSIもストキャスティックスも底値圏からの上昇を示唆しており、週初はしっかりとした動きから戻りを試すことになるのではないかと思います。

TOPIX

NYダウ

 転換線を抜けかかってきました。ストキャスティックスは落ち着きがなくまだ下値固めということなのでしょうが、RSIは上昇となり、戻りを試す展開となってくるのかもしれません。「寄り引け同事線」となったことで、これで戻りも一服、底値固めが続いていると見るのか、戻り相場の始まりとなるのか、まさしく「気迷い線」となったものと思います。週明けの寄り付きが高ければ戻りを試す動きとなり、安ければ底値もみ合いが続くと見てもいいのでしょう。

円相場

NYダウ

 底堅さは見られるのですが、転換線までも戻りません。ストキャスティックスは下落となり、RSIも方向感はなく、中途半端な位置にあり、まだ下値を探る場面も見られるかもしれず、底堅さは見られるものの買い上がれず、買戻しを急ぐ動きもないと言う状況です。移動平均や基準線からの乖離もまだ大きく、引き続き底値を確認するようなもみ合いが続くのではないかと思います。

銘柄ピックアップ

週末の米指標発表を控え小動き

ABC マート(2670) 2386 ▼90

 昨日発表した8月の売上高は全店で前年比1.1%のマイナス、既存店で8.9%のマイナスとなったことが嫌気されて売られ、週末の手仕舞い売りも嵩んで大幅下落となりました。

エルピーダ(6665) 949 △31

 世界の半導体売上が過去最高を更新するなかで昨日まで大幅下落となっていた反動や記憶容量4ギガビットのNAND型フラッシュメモリーを開発、2011年1−3月期に販売すると新聞で報じられたことが好感されて買われ大幅高となりました。

日 揮(1963) 1398 △23

 スペインで太陽熱発電事業に参入すると発表したことから、収益拡大期待が高まり、買い先行となりました。また、発電や造水などエネルギー事業の多角や関連事業の受注にもつながると好感されたものと思われます。

古河電(5801) 326 △11

 バックライトに発行ダイオード(LED)を使うLED液晶テレビの反射板事業に参入すると新聞で報じられ、収益の寄与を期待する買いが入り大幅高となりました。

ヤマトHD(9064) 1045 ▼20

 社長のコメントとして2011年3月期の業績予想は達成可能だと新聞で伝えられましたが、2010年4−9月期の業績を見極めたいとの見方が強く、特に材料視されることもなく、週末の手仕舞い売りに押されて軟調となりました。

クレハ(4023) 426 △13

 大幅高となりました。昨日までの下落の反動に加え、昨日の引け後に2010年4−9月期連結業績見通しで純利益を上方修正したことが好感されて買われました。2011年3月期通期を据え置いたことで上値も限定的となりました。

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