ビッグマック指数で見る、円高の恩恵を受けた旅行先は?

» 2010年09月02日 17時45分 公開
[岡田大助,Business Media 誠]

 1ドル84円台に突入するなど、急激な円高が世の中を賑わしている。企業経営への悪影響もあるが、海外旅行にかかる費用が安くなるなど消費者にとってメリットとなる面もある。

エクスペディアジャパン エクスペディアジャパン

 オンライン旅行サイトを運営するエクスペディアジャパンは、ビッグマック指数を用いて、円高によって最もお得になる渡航先を発表した。ビッグマック指数とは、英経済誌の「The Economist」が生み出した目安で、世界各国の通貨の購買力を測るために全世界で同一品質で売られるビッグマックの価格を比較する方法だ。

 同社では、日本のほか、英、独、米、加、韓、中の7カ国において、1万円で買えるビッグマックの個数を2008年と2010年で比較した。例えば、日本では2008年に35.7個買えたビッグマックは、2010年には31.3個になる。一方、海外6カ国を平均すると2010年に買えるビッグマックの個数は2008年のものより1.36倍に増えている。

エクスペディアジャパン 1万円で購入可能なビッグマックの数の国別推移(出典:エクスペディアジャパン)

 国別に見てみると、1位は英国で1.58倍、以下、独(1.51倍)、韓(1.42倍)、米(1.25倍)、加(1.22倍)、中(1.20倍)という結果に。あくまでもビッグマックの価格という視点からの結果だが、海外旅行先でお得になるのは英国ということになりそうだ。

 ビッグマックの価格の比較といっても信じられないかもしれないが、2008年8月15日と2010年8月25日の為替レートで日本円1万円を換金した結果で見ても英国(48.5ポンドから76.4ポンド)は円高による恩恵が一番得られるということが分かった。

エクスペディアジャパン 為替でお得な国ランキング(出典:エクスペディアジャパン)

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