英語力を求める求人が、ものすごく増えている

» 2010年09月02日 12時56分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

 企業がほしいと思っている人材の5人に1人は「英語力を求めている」ことが、リクルートエージェントの調査で明らかになった。同社が扱う求人において「英語求人数」(有効求人のうち、ビジネス初級レベル以上が応募の条件になっている求人数)は4079人(7月時点)で、全求人に占める割合は20.1%。前年同月(1723人、16.0%)と比べると、求人数は1年間で2.37倍に膨れ上がり、全求人に占めるシェアも4.1ポイント増加した。

(出典:リクルートエージェント)

 英語力を求める企業が増加傾向にあるが、ビジネスパーソンの英語レベルはどのくらいなのだろうか。現在の英語レベルを聞いたところ「ビジネス初級レベル」(ビジネス上で最低限必要な英語を話すことができる)以上の英語力がある人は、わずか9.1%。「日常会話レベル」(日常のあいさつ程度の英語は話せる)の14.4%を足しても23.5%にとどまった。ただ将来目指している英語レベルを尋ねると「ビジネス初級レベル以上」と答えた人が33.3%。「近年の英語ニーズの高まりから、多くの人が向上心を抱いていることが分かった」(リクルートエージェント)

英語ニーズの高まり

 ビジネス上において、英語ニーズが高まってきていると思いますか? この質問に対し、63.9%の人は「英語ニーズの高まりを感じている」と回答。業種別で見てみると、「とても感じる」の回答が多かったのは「医薬・医療」(37.8%)、「金融」(27.8%)、「電気、機械、自動車、化学」(24.4%)だった。特に「医薬・医療」「電気、機械、自動車、化学」業界においては「英語を必要とする部門がありますか」の問いに「ある」と回答した割合が、50%を超えており、「業務上の必要性が英語への意識を刺激する要因になっているようだ」(リクルートエージェント)

(出典:リクルートエージェント)

 インターネットによる調査で、20〜40代のビジネスパーソン1156人が回答した。調査期間は8月18日から8月20日まで。

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