本題のエコカー・オブ・ザ・イヤーはVCDの設立当初から毎年行われており、本年度(2009/2010)は約300車種が審査対象となった。例えばクラスごとに次のような項目を審査して点数化し、エコカー・リストが作成される。
- 走行距離あたりの燃費と二酸化炭素排出量
- 騒音
- 排気ガスに含まれる有害物質の量と種類
車輌そのものだけでなく、自動車メーカーの環境取り組みも審査項目に含まれる(項目例)。
- 企業の環境マネージメント
- 環境になるべく負荷をかけない生産と情報管理
- 生産物と省資源生産
車種別総合ランキング(表1)は1位から3位までをトヨタが占め、4位にホンダ、6位に日産とスズキ、9位にホンダが入るなど、日本メーカーが圧倒的な存在感を示している。その他、トップテンに顔を出すのはフォルクスワーゲン(5位)、スマート(8位)、セアト(フォルクスワーゲン・グループ傘下、10位)といったドイツ系メーカーだ。
ドイツといえば言わずと知れた自動車大国。ドイツ国内のランキングなのでドイツメーカーに優位性があるわけだが、その中にあって日本メーカーがこれほど高い評価を得ているとは正直驚きだ。ドイツメーカーの環境対策水準は決して低くはないが、ドイツメーカーのエコ車研究開発は日本メーカーの後塵を拝しているのが実情である。
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