速報
» 2010年08月31日 16時06分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:円高・経済対策に対する不満もあって大幅下落 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 8824.06円 ▼325.20円
売買高 15億9822万株
日経平均先物 8800円 ▼330円
売買代金 1兆1718億円
TOPIX 804.67 ▼24.54
値上がり銘柄 50銘柄
東証マザーズ指数 363.75 ▼5.01
値下がり銘柄 1598銘柄
日経ジャスダック平均 1172.19円 ▼3.80円
変わらず 19銘柄
騰落レシオ 80.39% ▼7.75%

日経平均

米国株安、円高を受けて売り先行、円高・経済対策に対する不満もあって大幅下落

 米国株が大幅下落、為替も大きく円高に振れたことから、売り先行となりました。外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社べーす)も売り越しと伝えられたこともあり、寄り付きから大幅安の始まりとなったあとも買戻しも限定的となり、昨日の大幅高の反動もあって、目先筋の売りも嵩んで戻りも鈍く、大幅安水準でのも見合いとなりました。新たに売り叩く動きもない代わりに戻りを試す動きもなく、方向感のない展開となりました。

 後場に入ると経済対策や円高対策が物足りないとの見方も強くなり、下値を探る動きとなりました。為替も円高気味ということも売り急がせる要因となったものと思われ、円高メリット銘柄や景気動向に影響され難いディフェンシブ銘柄なども売られるなどほぼ全面安となりました。昨日は上げ幅縮小となったのですが、悪材料への反応はしっかりとしており、下げ幅縮小とならず、結局昨日の上げ幅以上の下げとなって安値圏での引けとなりました。月末のお化粧買いも、持ち高調整い買戻しも見られず大きな下げとなりました。

 小型銘柄も見切り売りに押されるものが多かったのですが、戻りが鈍かった分下げも小さく、東証マザーズ指数は大幅下落となったのですが、日経ジャスダック平均は小幅安に止まりました。先物も前場はまとまった売り買いも見られ、寄り付きからの売りで指数を下押すような場面もありましたが後場はまとまった売り買いも少なく、指数を方向付けるような動きはありませんでした。小口の目先的な売り買いが中心となっていたものと思います。

 まるで日銀や日本政府をあざわらうかのような展開です。これまで個別の企業が業績の上方修正をしながら大きく売られるケースなども見られましたが、経済対策や金融緩和をして大きく株が売られるというのも珍しいような気がします。やはり、日銀や政府が円高対策や経済対策をするタイミングが問題ということでしょう。ここまできたら、本当にどうしたら一番いいのかを考えて対策を出さないと、何をやってもだめ、ということで、ますます資金が萎縮して株式市場も企業活動も萎縮してしまうことになってしまいそうです。

テクニカル分析

日経平均

NYダウ

 昨日の相場で底入れ感も出てくるかと思われましたが、下値を試す動きとなりました。昨日の上昇の「倍返し」と言うような下落となり、買い気の乏しさや政策の手詰まり感を示すような展開になりました。RSIもストキャスティックスも上昇基調にあったのですが、本日の下落で上昇基調となったことが打ち消されてしまうかもしれません。明日も冴えない展開となるようでしたら、もう一度下値を試す動きになるのでしょうし、明日堅調となれば底入れ感が出てくるかもしれません。

TOPIX

NYダウ

 安値を試す動きとなっています。転換線もあっさりと割り込んでしまいましたが、先週の安値を意識して下げ止まるか、遅行線が日々線の戻り高値の日柄と一致しており、天井と底値の日柄が一致するように底入れとなる可能性もありそうです。

円相場

NYダウ

 基準線に上値を押さえられて軟調となりました。それでも、RSIやストキャスティックスはまだ上昇傾向と見られ、下値を試しながら強含みのもみ合いとなるのかもしれません。下落をなる基準線を抜けてくのかどうかが注目されます。

銘柄ピックアップ

米国株安、円高を受けて大幅下落

エルピーダ(6665) 1009 ▼79

 7月の世界半導体売上高が4カ月連続で過去最高を更新したと報じられたのですが、DRAM価格の下落が鮮明となっていることや先週の米インテルの業績下方修正、外資系証券の投資判断の引き下げ、昨日までの上昇の反動などから大幅下落となりました。

神戸鋼(5406) 174 ▼6

 インドで環境型製鉄所を建設すると新聞で報じられ、業績拡大も期待されたのですが、好材料よりも悪材料に敏感に反応する相場の中で、売りが嵩み大幅下落となりました。

エイベックス(7860) 1221 △11

 全般に大きく売られるなかで、連日の年初来高値更新となりました。昨日の引け後に2010年4−9月期の連結最終損益が従来予想に比べ6倍となったことが好感されて買われました。手詰まり感の強い中で値動きの良い銘柄を買う動きもあったものと思います。

住友重(6302) 389 ▼16

 中国で油圧ショベルなどの需要拡大が見込めることから生産能力を増強すると発表したのすが、特に収益拡大を好感する動きもなく、地合いの悪さに押されて大幅安となりました。

ヤマダ電(9831) 5230 ▼170

 エコポイント制度が延長されるということで買われ、大幅高となったのですが、買い戻し一巡後はエコポイント効果も限定的とされて一転売りに転じ大幅下落となりました。

Dガレージ(4819) 151000 △7700

 ミニブログ「ツイッター」の日本での事業が2011年6月期に黒字転換しそうだ、と新聞で報じられて、主力銘柄が売られるなかで、業績面で期待できる幕間つなぎ銘柄として目先筋の買いも集めて大幅高となりました。

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