先行き懸念が根強く大幅高の反動もあって大幅反落清水洋介の「日々是相場」朝刊(2/2 ページ)

» 2010年08月31日 08時28分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]
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本日の注目銘柄

売られ過ぎの修正が続くのかどうかに注目

住友重(6302) 405 △6

 中国で減速機と油圧ショベルの生産能力を増強する。中国では鉱山機器向けの減速機や道路などインフラ整備に使う油圧ショベルの需要が旺盛といい、供給体制を強化して対応する。

富士フイルム(4901) 2620 △63 、 J・TEC(7774) 56000 △1500

 ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(J・TEC)は富士フイルムHD傘下の富士フイルムを引き受け先とした第三者割当増資を実施、増資後は富士フイルムが筆頭株主になる。バイオ事業を収益の柱に育成したい富士フイルムと、世界的な販売網を持つ富士フイルムとの関係強化を目指したJ・TECの思惑が一致した。

神戸鋼(5406) 180 △2

 インドで鉄鋼生産に乗り出す。インドの国営会社と共同で、二酸化炭素(CO2)の排出が高炉より約2割少なく、低品質の原料を使える環境に配慮した回転炉と呼ばれる製鉄所を建設する。

三井金(5706) 234 △4

 ハイブリッド車に搭載されているニッケル水素電池から、レアアース(希土類)を取り出して再利用する。レアアースは中国の輸出規制に対する懸念が広がっており、リサイクルの事業化が注目される。

三井物(8031) 1139 △12

 在宅人材を活用した企業向けのデータ入力業務を始める。インターネット経由で作業できるクラウドコンピューティングのシステムを開発、既に採用も決まっており、企業の事務経費の軽減や働き方の多様化にもつながりそうだ。

日産自(7201) 654 △3

 中国での生産体制を再編する。9月に第2工場が稼動する合弁会社に広州の工場で生産する多目的スポーツ車(SUV)2車種を移管。広州の工場では中小型の乗用車生産に集中する。増産余力を前倒しで確保する。

外国人売買動向(外資系10社ベース)

売り  1160万株

買い  1040万株

(金額ベースは均衡越し)

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤


※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。


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