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» 2010年08月31日 08時00分 UPDATE

誠 Weekly Access Top10(2010年8月21日〜8月27日):民主党代表選"1票の格差”は10倍以上。最も1票の価値が重いのは……

民主党代表選挙では、国会議員や地方議員だけでなく、党員やサポーターも投票できる。しかし、住んでいる場所によって、党員やサポーターの1票の重みは最大10倍以上も異なっているようだ。

[堀内彰宏,Business Media 誠]

 先週最も読まれた記事は「これがITベンチャーのリアル――堀江貴文氏が語る、小説『拝金』の裏側」。2位は「成果主義がうまくいかなかった最大の理由」、3位は「『ずっと病院にいたいんです!』なんて言わないで」だった。

民主党代表選挙、党員・サポーターの“1票の格差”は最大10.41倍

 複数の候補者が現れた場合、9月14日に行われる民主党代表選挙。民主党内部の選挙ではあるものの、勝った候補がそのまま総理大臣となるだけあって、非常に注目度が高くなっている。

 民主党代表選挙はポイント制で争われ、国会議員票が824ポイント(1人2ポイント)、地方議員票が100ポイント、党員・サポーター票が300ポイント。合計1224ポイントのうち、過半数である613ポイント以上を取った候補が次期代表ということになる(過半数を取った候補がいない場合は、上位2人から国会議員による決選投票で決める)。

 3つの形式でポイントが入るわけだが、中でも民意をある程度反映するとして注目されているのが党員・サポーター票だ。党員・サポーター票の300ポイントは、300の衆議院選挙小選挙区ごとに票を集計し、各選挙区で最多得票を得た候補が1ポイントを獲得するというもの。

 衆議院選挙の仕組みをそのまま利用しているので一見、問題はないように見える。しかし、8月25日に民主党中央代表選挙管理委員会が発表した「2010年9月代表選挙の有権者数に関する公告」を見ると、選挙区ごとに党員・サポーター数が大きく異なっているため、無視できないレベルの1票の格差が生じていることが分かる。

 最も党員・サポーター数が少ない沖縄県第2区の282人に対して、最も多い岩手県第3区は2937人。人数に差はあっても、配分されるのは同じ1ポイントなので、1票の重みは10倍以上異なっているということである。地域の声を届けるという意味においては、小選挙区の仕組みを活用するのは悪くない考えではあるだろうが、ここまで差が出ているとかなり不公平であるように思える。

有権者数が少ない選挙区

順位 選挙区 有権者数 最少の沖縄県第2区との比較
1 沖縄県第2区(浦添市、宜野湾市など) 282人 1倍
2 沖縄県第1区(那覇市、島尻郡久米島町など) 334人 1.18倍
3 高知県第2区(1区に属さない高知市、室戸市など) 337人 1.20倍
4 山口県第3区(宇部市、萩市など) 349人 1.23倍
5 熊本県第5区(八代市、人吉市など) 359人 1.27倍

有権者数が多い選挙区

順位 選挙区 有権者数 最少の沖縄県第2区との比較
1 岩手県第3区(大船渡市、遠野市など) 2937人 10.41倍
2 千葉県第12区(館山市、木更津市など) 2587人 9.17倍
3 静岡県第5区(三島市、富士市など) 2520人 8.94倍
4 東京都第11区(板橋区) 2481人 8.80倍
5 広島県第6区(三原市、尾道市など) 2271人 8.05倍

 日本全体を見ると、党員・サポーター数は東日本で多く、西日本で少ない傾向にある。民主党の勢力図と似たような形になっているわけだが、党活動に熱心な人が多い土地ほど、1票の価値が低いというのは皮肉なことであるように思う。

 ちなみに自民党総裁選挙では、300票の党員票のうち、141票を各都道府県に3票ずつ配分した後、残りの159票を各都道府県の有権者数に応じて配分するため、多少は1票の格差が縮小する仕組みになっている。それでも、2009年の総裁選では、東京都と沖縄県で3.62倍の1票の格差が付いていたりするのだが……。

 まあ、単純に党員・サポーター数に比例してポイントが配分されるようにしてしまうと、候補者が自分の選挙区にいる支持者たちを党員にして配分ポイント数を増やすという荒業が使えてしまうので、中々難しいところなのかもしれない。

 ちなみに民主党代表選挙をめぐっては「在日外国人の投票権を認めるべきか」という議論もあるが、筆者が一番問題だと思うのは、立候補届出の受付時間である。9月1日の10時から受付を開始するのだが、わずか1時間しか受付時間がないのだ。そのため、うっかりさんな秘書が「写真忘れたっす!」などとやってしまうと、取り返しの付かない事態となってしまうことも想定される。候補者たちがそんな凡ミスを犯さないよう祈るばかりである。

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