“亭主関白”か、“かかあ天下”か? 現代の家庭内権力図

» 2010年08月30日 12時04分 公開
[堀内彰宏,Business Media 誠]

 家庭内での力関係を表す言葉として「亭主関白」や「かかあ天下」といったものがあるが、実際の家庭ではどのような力関係になっているのだろうか。

 アイシェアの調査によると、子どものころ親と過ごす期間があった人に「子ども(未成年)のころ、家庭での権力(物事の決定権など)は、父親と母親どちらが握っていましたか?」と尋ねたところ、「父親」が53.8%と、「母親」の18.4%を大きく上回った。男女・年代別に見ても、それほど傾向は変わらなかった。

(子どものころ親と過ごす期間があった人に)子ども(未成年)のころ、家庭での権力(物事の決定権など)は、父親と母親どちらが握っていましたか? (出典:アイシェア)

 現代の家庭ではどのように変化しているのだろうか。既婚者に「現在、あなたの家庭の権力はどちらが握っていますか?」と聞くと、男性では「自分」が45.8%、「配偶者」が18.7%、女性では「自分」が21.6%、「配偶者」が36.5%と、現代でも男性の立場が強いのは変わっていないようだ。しかし、親の世代と比較すると、「どちらも同じくらい」の割合が高くなっており、アイシェアでは「現代では夫婦の権力差が小さくなりつつある様子がうかがえる」とコメントしている。

 未婚者にも「これまでの恋人との間で、物事の決定権などの権力はどちらが握ることが多かったですか?」と聞くと、男性では「自分」が19.5%、「相手」が6.5%、女性では「自分」が12.4%、「相手」が13.3%と、ここでも男性の立場が強いようだが、「どちらも同じくらい」の割合が男女とも5割を超えていた。

 インターネットによる調査で、対象は20〜40代男女463人(男性59.6%、女性40.4%)。調査期間は8月6日から10日。

(既婚者に)現在、あなたの家庭の権力はどちらが握っていますか? (出典:アイシェア)

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