富士経済は8月25日、「催事別食品マーケットの徹底解明 2010」を発表した。正月や節分など、20の周年イベントにおける主要食品メニューの市場を調べたもので、市場規模は合計して3828億円であることが分かった※。
分野別に見ると、正月の2009年の市場規模は842億円で、2010年は前年比0.4%減の839億円と縮小すると見込んでいる。富士経済では「おせち料理は重詰め品が増加する一方で、若年層を中心におせち料理離れが進んでいる。また、ほとんどの量販店が元日から休まず営業していることも、おせち料理離れに拍車をかけており、売り上げは縮小している」とコメントしている。
バレンタインの2009年の市場規模は546億円で、2010年は前年比2.0%減の535億円と同じく縮小すると見込んでいる。「義理チョコ需要が年々低下しており、2010年もバレンタイン当日が休日に重なったことでさらに売り上げが低迷した」(富士経済)。
一方、雑節の1つでハンゲショウ(ドクダミ科)が生える時期(梅雨明けころ)である半夏生には、一部地域でタコを食べる習慣があるが、桃屋が1995年ころから「タコとキュウリのキムチ和え」、2000年ころから「タコとキュウリのキムマヨソース和え」をメニュー提案していることもあって認知度が拡大。2010年の市場規模は前年比7.8%増の69億円と見込んでいる。
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