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» 2010年08月25日 16時33分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:米国株安や円高を嫌気、解決策も改善策も見られないことも嫌気されて大幅下落 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 8845.39円 ▼149.75円
売買高 17億8479万株
日経平均先物 8830円 ▼140円
売買代金 1兆2109億円
TOPIX 807.31 ▼10.42
値上がり銘柄 406銘柄
東証マザーズ指数 359.25 ▼7.28
値下がり銘柄 1119銘柄
日経ジャスダック平均 1163.23円 ▼4.44円
変わらず 137銘柄
騰落レシオ 81.80% △0.01%

日経平均

米国株安や円高を嫌気、解決策も改善策も見られないことも嫌気されて大幅下落

 米国株が大幅下落となったことや為替も一段と円高に振れたことが嫌気されて売り先行となりました。寄り付きの売り一巡後は売り飽き気分が出ていることや値ごろ感からの買い戻しもあり、ディフェンシブ銘柄などが堅調となるなど若干戻り歩調となりました。ただ、外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社ベース)が大幅売り越しと伝えられたこともあり、戻りも鈍く、指数は小動きとなりました。

 後場に入ると寄り付きは底堅さを確認して買戻しが入り下げ幅縮小となったのですが、相変わらず円高傾向が続いていることや政府・日銀の動きが見られないことが嫌気されて売り直されて前場の安値をあっさりと下回り、下値を探る展開となりました。先物の見切り売りや手仕舞い売りも見られ、買い気の乏しい中で下げ幅拡大となってしまいました。節目の一つと見られる8800円を意識するところではさすがに下げ渋り、引けを意識するところでは先物の買戻しも見られ下げ幅縮小となりましたが、円高や株安への対応が見られないことが嫌気されて戻りも鈍くなりました。

 小型銘柄も軟調なものが多かったのですが、売りがある程度出切ってしまった感もあり、底堅さも見られました。東証マザーズ指数は小口の見切り売りに押されて大幅安となりましたが、日経ジャスダック平均は軟調と言うに止まりました。先物は珍しく後場に入ってからまとまた売り買いが多く見られました。特にまとまった売りが出て指数を下押す場面もあり、後場中ごろからは動きはなくなったのですが、散発的にまとまった売り買いが見られ、先物主導となる場面もありました。

 依然として政府・日銀は何だか頓珍漢なことを言っているようですが、昨日も述べたようにしっかりと方向感を示さないと投資家もリスクを取り難いと思います。また、株価対策というよりはまずは為替対策をすることが必要で、円高懸念が薄れれば業績下振れ懸念が薄らぎ、買戻しも入るのでしょうし、これ以上円高が進まないとすれば円高メリット銘柄も円高の効果が計りやすく、どこまで何を買えばいいのか方向感も見えてくるのではないかと思います。いずれにしても「もういいところ」にあるのではないかと思います。

テクニカル分析

日経平均

NYダウ

 下値を探る動きが続いています。ただ、「三空」と言うか「”四”空」に近いような格好での急落であり、移動平均線や基準線からの乖離も大きく、ストキャスティックスも底値圏になり、そろそろ反発も期待されそうです。RSIは下げ足りない感もありますが水準としては低い水準でもあり、日柄的には遅行線が日々線の底値の日柄にあり、目先的には反発も期待される水準と見てもいいものと思います。

TOPIX

NYダウ

 底堅さは見られませんがストキャスティックスも底値圏にあり、RSIは下げ足りず下落が続いているのですが、遅行線が日々線の底値の日柄にあり、移動平均線や基準線との乖離も大きく、底堅さが見られれば買戻しも入って反発となって来るものと思います。当面上値は重そうですが転換線までの戻りはあるでしょう。

円相場

NYダウ

 底堅さが見られていたのですが、下に放れて下値を試す動きとなりました。強含みとなっていたRSIもストキャスティックスも上げ切らないうちに下落に転じたということで、再度下値を試す動きとなってくるのではないかと思います。これまでの下値目処となっていた85円水準が上値目処となる可能性もあり、とりあえずはどこまで売るのかを試す動きとなりそうです。

銘柄ピックアップ

底堅さも見られるが軟調

JR東日本(9020) 5440 △50

 円高傾向が続く中で為替の影響や景気の影響の少ないディフェンシブ銘柄の一角として買われ堅調となりました。「エキナカ」といわれる駅スペースの活用事業の拡大を図ると新聞で報じられたことも収益多様化を好感する動きとなったものと思います。

エルピーダ(6665) 1030 △21

 円高や景気回復鈍化懸念からここのところ売られていたことや節目と見られる1000円を割り込んだことから値ごろ感の買いが入り、加えて急速な販売回復で在庫回転率が2年前の水準を上回ったことが好感されて買われ、堅調となりました。

板硝子(5202) 189 ▼10

 大幅下落となりました。昨日の引け後に国内外で公募増資を実施すると発表、新規に発行する株式数は現在の発行済み株式数の約35%に相当するということで株式価値の希薄化が嫌気されて売られました。

菱地所(8802) 1266 ▼9

 日銀が追加金融緩和の検討に入ったと新聞で報じられたことや昨日発表された地価動向報告で住宅地を中心に地価の下落ペースが鈍化していると伝えられたことも買戻しを急がせ、堅調な推移となりましたが後場に入ってから見切り売りも嵩んで軟調となりました。

日清粉G(2002) 1063 ▼11

 米国株安などをうけて売り先行となり最後も地合いに悪さに押されましたが、2011年3月期は上場子会社2社の完全子会社化が純利益増加要因となりそうだと新聞で報じられたことやディフェンシブ銘柄として買われ、堅調となる場面もありました。

DENA(2432) 2371 ▼2

 最後は売られてしまいましたが、円高や海外市場動向の影響を受け難い銘柄として注目され、値動きの良さもあって買われる場面もありました。最後は目先筋の売りに押されましたが、国内証券が目標株価を引き上げたことも好感されたものと思います。

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