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景気回復鈍化懸念が強まり、信用収縮の動きもあって大幅下落：清水洋介の「日々是相場」朝刊（2/2 ページ）

» 2010年08月25日 09時17分公開

[清水洋介，リテラ・クレア証券]

本日の注目銘柄

為替に反応する展開か

三菱商（8058） 1843　▼27

　カナダで地中の岩盤層に含まれる天然ガス（シェールガス）の開発生産プロジェクトに参画する。カナダのエネルギー大手が保有するガス鉱区の権益5割を取得する。シェールガスは世界で膨大な埋蔵量があるとされ、商社のほか石油メジャーが相次ぎ開発計画を進めている。

新日鉄（5401） 282　▼3 、　JFEHD（5411） 2623　▼22

　それぞれ、建築物の軽量化につながる高機能建材が始めて採用された。新日鉄は橋向けに溶接作業の簡略化が可能な鋼板を出荷、JFEも8月中に出荷する。両社は鋼材使用量や現場工事の手間を減らして総事業費を削減できる点をアピール、公共事業の縮小や中国などからの輸入鋼材の増加に対抗する。

パイオニア（6773） 262　▼7 、　東　芝（6502） 409　▼6 、　コニカミノルタ（4902） 735　▼9

　パソコンなどに使う大規模集積回路（LSI）の消費電力を1万分の1に減らす次世代の半導体素子を開発した。電子の代わりに電力損失が少ない光でデータをやり取りする。パソコンに応用すれば、LSIが多くを占める機器全体の消費電力は半分以下になると試算されている。東京大学などが開発したもので、パイオニア、東芝にコニカミノルタの子会社などが参加している。

東　芝（6502） 409　▼6

　欧米で太陽光発電所の建設事業に参入する。太陽光発電所の建設を足場に、拡大が見込まれる次世代送電網（スマートグリッド）のインフラ需要も取り込む。

コニカミノルタ（4902） 735　▼9

　複写機・複合機など事務機でインド市場に本格参入する。インドに事務機を販売する現地子会社を設立する。日米欧の事務機市場は買い替え需要が中心で成長が鈍化しており、2桁成長が見込まれるインド市場を中心に事業規模拡大を図る。

東洋紡（3101） 135　▼3

　バイオ医薬品で新薬開発に乗り出す。このほど薬効成分を持つたんぱく質を効率良く培養できる独自技術を確立、中堅の製薬会社やバイオベンチャーと組んで抗がん剤などを開発する。

外国人売買動向（外資系10社ベース）

売り　　2320万株

買い　　1210万株

（金額ベースも売り越し）

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」』（パンローリング）、『儲かる株価チャート集中セミナー』（ナツメ社）。清水洋介の「株式投資の羅針盤」

※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。