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» 2010年08月18日 08時58分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:前日までの下落の反動に加え、経済指標の好転や好決算を受けて大幅高 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>10405.85△103.84

<NASDAQ>2209.44△27.57

<為替:NY終値>85.51-85.57

前日までの下落の反動に加え、経済指標の好転や好決算を受けて大幅高

 朝方発表になった住宅着工件数は予想は下回ったものの3カ月ぶりに前月比で増加、鉱工業生産指数も予想を上回って上昇となったことが好感されて買い先行となりました。前日までの下落の反動や個人消費関連銘柄の好調な決算発表もあり、また、M&A(企業の買収・合併)に関する話題もあって大幅高となりました。くすぶっていたデフレ懸念も原油価格が上昇、卸売物価指数もコア指数が予想を上回っており、先行きに対する懸念も薄れて買い戻しを急ぐ動きもありました。

 ユーロが堅調となったことで、信用収縮懸念も薄れ、株式市場に資金が流入したというこだと思います。経済指標が大きく好転したというよりはこれまでの悲観的な見方がデフレ懸念や信用収縮懸念が薄れたことで若干楽観的な見方になったということなのでしょう。商品相場も堅調となっており、過度な懸念が是正されるきっかけとなってくるかもしれません。今後も経済指標の発表などに一喜一憂することになるのでしょうが、改善が見られセンチメントが好転するのかどうかが注目されます。

 個別には小売り株に高いものが多く、予想を上回る決算や業績見通しの上方修正を発表したホーム・デポが大幅高、ウォルマートも堅調、赤字幅が縮小したことが好感されてサックスが買われ、連れて、JCペニーやメーシーズも高くなりました。M&Aに絡んで肥料株が高く、商品市況の好転したことが好感されてアルコアも高くなりました。これまでの下落の反動、デフレ懸念が薄れたことから、インテルやアップル、IBMといったハイテク銘柄は軒並み堅調、キャタピラーやGE(ゼネラル・エレクトリック)といった景気敏感株も堅調となりました。商品相場が堅調となったことで、エクソン・モービルなどの石油株やニューモント・マイニングなどの金鉱株も高くなりましたが、銀行株はJPモルガン・チェースが軟調、バンク・オブ・アメリカが堅調というようにまちまちとなりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は円高を嫌気して売り先行で始まったものの底堅さも見られました。外国人も売り越し基調とあって買戻しは入るものの、それ以上の買いが入らないというような状況で、戻りかけるのですが戻り切らないというような展開となりました。首相と日銀総裁の会談の話題やエコポイント延長の話題も瞬間的には反応が見られたものの、ほとんど材料視されず、ハイテク銘柄に堅調な銘柄が見られたように、材料には関係なく目先の需給要因と株価の動きだけで振らされているような展開です。

 米国市場は大幅高となったのですが、米ドルで円安が進まず円高傾向が続いていることやシカゴ市場(CME)の日経平均先物が思ったほど上がらなかったことから、上値の重い展開となりそうです。円高一服、米国株高という中で、円高の懸念やパソコン需要の落ち込みが懸念されるハイテク銘柄などがどこまで戻るかが注目されます。電子部品株などの中には売られすぎ感の強い銘柄もあり、反発も期待されるものと思います。商品相場が底堅く、堅調となっており、業績面からの割安感も強い商社株などの戻りは続くものと思います。

 日経平均は引き続き9200円水準での底値固めが続きそうです。7月初旬のもみ合い時のように9000円を割り込まない、ということになると買い戻しも入り底値を確認するようにするすると戻るものと思われます。本日の相場で米国株が大幅高となったことや景気対策期待からしっかりと買われて9300円台で引けてくれば底入れ感が出てくるものと思います。寄り付から9300円台で始まり、値持ちの良い展開となれば底入れ感がかなり強まり、戻り売りをこなしながら9500円から600円水準を目指すことになりそうです。

本日の注目点

◇6月の景気動向指数改定値(内閣府)

◇6月期決算:ドンキホーテ(7532)

◇英中銀政策委議事録(4−5日分)

◇海外5−7月期決算:アプライドマテリアルズ

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