三人三様の“自然”を堪能した後は、REBIRTH PROJECTが空間デザインを手がけた「ネイチャー・ブックラウンジ」で自然に関する約700冊の書籍や写真集を眺めつつ、同時開催の「MAMプロジェクト012:トロマラマ」にも足を運んでみてほしい。「MAMプロジェクト」は、世界各国の才能ある若手アーティストを取り上げる森美術館の人気企画。今回はインドネシアのバンドゥンを中心に活動する3人組のアーティスト・ユニット、トロマラマを取り上げている。
2004年、バンドゥン工科大学在学中に結成したトロマラマ。2008年のシンガポール・ビエンナーレで一躍注目を集め、今回初めての個展開催となった。彼らは身近な素材を使ってストップモーションのアニメーション作品を製作しているのだが、そのローテクぶりがすごい。
代表作「戦いの狼」(2006年)では、ワンシーンごとに木版画を彫ってコマ撮りをしている。その版木は402枚に及び、会場ではアニメーションの上映とともに、その版木を壁いっぱいに展示。それを見ると、単に手間をかけたということだけでなく、的確なモチーフの捉え方、イマジネーションの広がり方に彼らの魅力があることがよく分かる。
会場ではボタンとビーズによるコマ撮りアニメーション「ザー・ザー・ズー」や、インドネシアの伝統的な染色方法による「バティック」210枚を用いた作品「違和感」、そして食器の大冒険を描いた「ティン*」など、見応えのある作品がたくさんあるので、ぜひお見逃しなく。
同時開催「MAMプロジェクト012:トロマラマ」
開催中〜11月7日(日)
森美術館 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 53階
open.10:00〜22:00(火曜のみ17:00まで。ただし、11/2(火)は22:00まで)入館は閉館時間の30分前まで、会期中無休
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