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» 2010年08月13日 08時36分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:引き続き景気回復鈍化懸念から売られるも堅調な銘柄も散見される (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>10319.95▼58.88

<NASDAQ>2190.27▼18.36

<為替:NY終値>85.9-85.96

引き続き景気回復鈍化懸念から売られるも堅調な銘柄も散見される

 朝方発表された新規失業保険申請件数が予想を上回ったことや昨日の引け後に発表されたハイテク企業の決算でも慎重な見通しとなったことなどから引き続き景気回復鈍化懸念は拭えず、売り先行となりました。ただ、前日のように信用収縮の動きはなく、リスク許容度の低下も止まり、原油先物価格は軟調となったものの商品相場は底堅く堅調となり、為替も落ち着いて指数は続落ながらも底堅い展開となりました。

 景気の回復度合いに関してはまだまだ疑心暗鬼ですが信用収縮の動きは一段落となったものと思います。欧州市場でも落ち着きが見られたことも買戻しを急がせることになったものと思います。センチメントが好転しないことには、いくら企業業績が回復しても株価の上昇にはつながらないということだと思いますが、金利も十分に低下しており、そろそろ金利裁定のようなものも働いてくるのではないかと思います。

 個別には前日の引け後に好調な決算を発表しながらも先行きの慎重な見通しを発表したことが嫌気されシスコシステムズが大幅下落、連れてジュニパー・ネットワークスも大幅安、HP(ヒューレットパッカード)やIBMなどハイテク銘柄の一角が軟調となりました。景気回復鈍化懸念が根強く、キャタピラーやGE(ゼネラル・エレクトリック)、アルコアなどは軟調となりましたがインテルやアップルなどハイテク銘柄の一角は売られ過ぎの反動もあって反発となりました。投資判断が引き上げられたイーベイが堅調、高機能携帯端末の発売が期待されてベライゾン・コミュニケーションズが買われました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は米国株安や円高を受けて売り先行の始まりとなり、年初来安値更新となりました。ただ、為替の落ち着きもあり、年初来安値を更新した後は達成感もあって値ごろ感からの買戻しも交えて買いが入り下げ幅縮小となりました。足元の業績が好調なだけに底堅さが見られると売りにくいようです。

 本日の日本市場は米国市場が続落となったことやシカゴ市場(CME)の日経平均終値が昨日の日経平均の終値を下回っていることから軟調な展開となりそうですが、為替に落ち着きが見られ、底堅さは見られるものと思います。オプションSQ(特別清算指数)は特に波乱はないものと思われますが、寄り付き後の動きが本日の相場の方向を示す可能性もあり、注目されます。週末の海外市場の波乱懸念を考えると買い戻しは入っても積極的な買いは期待できず、底堅さは見られても戻りは鈍い展開となりそうですが為替の落ち着きから輸出関連銘柄の反発は期待されそうで、指数を押し上げる可能性もありそうです。一方で、ハイテク銘柄はパソコン需要の落ち込みが取り沙汰されており、戻りは鈍そうです。

 年初来安値は更新したものの、9000円を意識した水準での底堅さは確認されたものと思われます。結果的には9200円水準を割り込むと買戻しも入るということが確認された形であり、本日も大きな反発は期待できないものの9100円水準では底堅さも見られるものと思います。為替に落ち着きが見られれば9200円水準を保つことは出来そうですが、週末ということもあり、上値は重くなりそうです。好決算を発表し、為替の影響が限定されるような内需株などが下支えとなるのかどうかが注目されます。当面は7月初めのように下値を固める動きとなるものと思います。

本日の注目点

◇株価指数オプション8月物の特別清算指数(SQ)算出

◇日銀金融政策決定会合議事要旨(7月14−15日分)

◇4−6月期決算:NKSJHD(8630)、三越伊勢丹(3099)、東京精(7729)

◇4−6月の香港域内総生産

◇4−6月期の独国内総生産(GDP)

◇4−6月期のユーロ圏国内総生産(GDP)

◇8月の米消費者態度指数(速報値、ミシガン大学調べ)

◇7月の米消費者物価指数(CPI)

◇7月の米小売売上高

◇6月の米企業在庫

◇海外5−7月期決算:JCペニー

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