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» 2010年08月11日 17時13分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:米国市場が軟調、円高に加え芳しくない経済指標を受けて大幅下落 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 9292.85円 ▼258.20円
売買高 15億8050万株
日経平均先物 9280円 ▼260円
売買代金 1兆0792億円
TOPIX 834.45 ▼20.23
値上がり銘柄 71銘柄
東証マザーズ指数 377.71 ▼6.16
値下がり銘柄 1564銘柄
日経ジャスダック平均 1191.97円 ▼10.16円
変わらず 27銘柄
騰落レシオ 80.11% ▼10.29%

日経平均

米国市場が軟調、円高に加え芳しくない経済指標を受けて大幅下落

 米国市場が軟調、為替も円高となったことに加え、寄り付き前に発表された機械受注統計が予想を下回ったことから、売り先行となりました。それでも、米国市場が底堅かったことや対米ドルでは円高が大きく進んだわけでもないことから、寄り付きの売りが一巡となった後は底堅さも見られました。ただ、外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社ベース)が売り越しとなったことや債券買い株式売りという持高調整の売りもあり、急落となって大幅安の水準で小動きとなりました。ユーロが一気に下落となったことを考えると欧州からの持高調整の動きがあったのかもしれません。

 後場も安値を更新して大幅下落となりました。昼の間に発表になった中国の経済指標は芳しくはないものの、ほぼ予想通りということで、特に悪材料視されたわけでもなく、前場の大幅下落である程度は織り込まれていたことで、底堅さも見られたのですが、週末のオプションSQ(特別生産指数)算出に絡み売り急ぐ動きやヘッジ売りも嵩んだものと思われ、ほぼ全面安となりました。「株式売り」の意識が強いようで、円高メリット銘柄もディフェンシブ銘柄も輸出株と同じように売られて大幅安となる銘柄も散見されました。

 小型銘柄も見切売りに押されるものが多かったのですが、主力銘柄のように先物主導で売られることはなく、東証マザーズ指数は大幅下落となりましたが、日経ジャスダック平均は軟調ながらも下げ幅も限定的となりました。先物は朝方の寄り付き後、戻りの鈍さを嫌気するようにまとまった売りが出て大きく指数を下押す要因となりました。その後も散発的にまとまった売りが出て指数の上値を抑え、した要因となりました。

 持高調整の売りで下押した面が強いものと思われます。景気の先行きに対する懸念が根強く、株式売り、債券買いの持ち高を作るような動きもあったものと思います。ただ、足元の業績が悪いわけではなく、悪い悪いと言っているから、本当に悪くなってしまうかのようです。中国経済にしても「良い」か「悪い」かと言われれば決して悪いわけでもなく、日欧米にしても「思ったほど良くはない」のかもしれませんが、決して「悪い」と言うことでもないと思います。「サブプライムショック」時に楽観的に見て、失敗したことで、ここへ来てかなり慎重な見方となっているものと思います。

テクニカル分析

日経平均

NYダウ

 基準線を一気に割り込み、5月、6月の安値も割り込んで下値を探る展開となりました。かろうじて、遅行線が日々線にサポートされており、その日々線が上昇となっており、明日、明後日で堅調とならないと調整が長引いてしまうかもしれません。RSIはまだ方向感はありませんが、ストキャスティックスはそろそろ底値圏となり、遅行線が日々線にサポートされて戻りを試す展開となることが期待されます。

TOPIX

NYダウ

 雲に上値を押さえられて調整、一気に基準線を割り込みました。かろうじて遅行線は日々線にサポートされていますが、明日反発となってこないと遅行線が日々線を割り込み、調整となりそうです。RSIもストキャスティックスも下落となっており、遅行線が日々線を割り込んで調整が長引く可能性が高くなっています。

円相場

NYダウ

 底値圏でのもみ合いとなっています。下値を叩くというよりは底堅さが見られるという感じです。転換線に上値を押さえられているのですが、ストキャスティックスは底値圏にあり、転換線を抜けて底入れ感が出てくるのではないかと思います。

銘柄ピックアップ

持ち高調整の売りに押されてほぼ全面安

スクリーン(7735) 427 △7

 昨日の引け後に2011年3月期通期連結業績の上方修正を発表、「買える」銘柄がないなかで「買える」ものとして買いが集まり、大幅高となりましたが目先筋の売りに押され上げ幅縮小となりました。

SMC(6273) 10790 ▼390

 昨日の引け後に2010年4−6月期連結決算を発表、従来予想を上回ったのですが、2011年3月期通期では従来予想を据え置いたことや機械受注が予想を下回ったことが嫌気されて売られ、大幅安となりました。

トヨタ(7203) 3020 ▼55

 昨日、米運輸省が調査していた品質問題について「現時点で問題は見当たらない」とする中間調査結果を発表したのですが、持高調整の売りや円高嫌気する売りに押されて軟調となりました。

東エレク(8035) 4335 ▼150

 足元の半導体の需給は良好なのですが、台湾のパソコン出荷の伸びが鈍いとして、米国半導体株の業績見通しが引き下げられたことが嫌気されて売られ、先物主導の持高調整の売りも嵩んで大幅安となりました。

中外炉(1964) 225 △2

 ベトナムで大型の鉄鋼設備を受注したと新聞で報じられたことが好感されて買われ、大幅高となりました。市場全体が先物主導で大きく下落となった中で値動きのいい銘柄と言うことで、目先筋の買いも集まり一時大きく上昇となる場面もありました。

王将フード(9936) 1947 ▼57

 7月の既存店売上高が前年同月比で2カ月連続でマイナスとなり、業績拡大スピードの鈍化が嫌気されて売られ、軟調となりました。まだ割安感もあって売り急ぐ動きにはならないのですが、相場全体が冴えないなかで買いも入らないようです。

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