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» 2010年08月11日 08時36分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:中国景気鈍化懸念で売られるも追加金融緩和で底堅さも見られる (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>10644.25▼54.50

<NASDAQ>2277.17▼28.52

<為替:NY終値>85.43-85.49

中国景気鈍化懸念で売られるも追加金融緩和で底堅さも見られる

 FOMC(公開市場委員会)での追加金融緩和が期待される中で、中国での景気鈍化懸念からハイテク銘柄の業績見通しの引き下げなども見られ、売り先行となりました。これまで海外で順調だった企業業績が落ち込むのではないかとの懸念から売り急ぐ展開となったものと思われます。一方で、FOMCでFRB(連邦準備理事会)が保有する住宅ローン担保証券の米国債への再投資などが表明されると好感した買いが入り下げ幅縮小となりました。

 米国内の個人消費が盛り上がらず景気回復が外需頼みと見られている中で、中国での輸入拡大鈍化が懸念されたようです。中国の輸入拡大鈍化といってもまだまだかなりのスピードで伸びていることには違いないのですが、悲観的な見方が強い相場では敏感に反応してしまうようです。ハイテク銘柄などの業績見通しが好調と考えられていただけにちょっとした鈍化でも敏感に反応してしまうようです。

 個別には台湾でのパソコン出荷が鈍化しているとして業績見通しなどが引き下げられたインテルやアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)などが大幅下落、連れて、IBMやマイクロソフトなどハイテク銘柄が軒並み軟調となりました。景気回復鈍化が取りざたされたことで、景気敏感銘柄が軒並み軟調、キャタピラーやGE(ゼネラル・エレクトリック)、アルコアなどが売られました。一方で、景気の影響が少ないとされるディフェンシブ銘柄は堅調、プロクター・アンド・ギャンブルやファイザーなどが堅調となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は米国株高や円安、外国人が買い越しと伝えられたことなどから買い先行となりましたが、中国の貿易統計が予想を下回る伸びとなったことや日銀の金融政策決定会合で何の変化もなかったことから失望感や先行きに対する警戒感で売られ、後場から軟調となりました。米FOMC(公開市場委員会)を控えていることもあり、積極的な売り買いに乏しい中で持高調整の売りに押された面もあるものと思います。

 米国株が軟調、為替も円高となったことで売り先行となりそうですが、朝方発表される機械受注や昼頃に伝えられる中国の経済指標の発表に影響される相場となりそうです。米国景気の落ち込みが懸念されるなかで、新興国が世界経済を牽引する方向は変わらず、新興国などでいかに収益を上げられるかが注目され、機械受注なども新興国での設備投資需要が期待されるなかで、中国が引き続き牽引していけるのかどうかを見ることになりそうです。ただ、足元の業績が好調ながらも先んじて下落となっている銘柄も多く、底堅さは見られるものと思います。

 米国市場が下落、ナスダック指数は大幅下落となったことで引き続き下値を試す動きが続くものと思います。機械受注や中国の経済指標次第では下値を試すことになるのでしょうが、9500円水準を割り込んだところでは足元業績が好調なだけに売り叩き難いのではないかと思います。為替に振らされる場面もありそうで、いずれにしても下値を確認するような動きとなりそうです。5月、6月の安値水準である9400円割れの水準まで下落となるような場面では達成感も出てくるものと思います。

本日の注目点

◇6月の機械受注統計(内閣府)

◇7月の企業物価指数(日銀)

◇7月のビール系飲料出荷量

◇8月の金融経済月報(日銀)

◇5年物国債〔8月債〕入札

◇4−6月期決算:第一生命(8750)、東京海上(8766)、電通(4324)、シチズンHD(7762)、アイフル(8515)

◇1−6月期決算:トレンド(4704)

◇7月の中国消費者物価指数

◇7月の中国卸売物価指数

◇7月の中国工業生産高

◇7月の中国小売売上高

◇10年物米国債入札

◇6月の米貿易収支

◇7月の米財政収支

◇海外5−7月期決算:シスコシステムズ、メーシーズ

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