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» 2010年08月10日 08時36分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:金融緩和期待で買われて堅調 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>10698.75△45.19

<NASDAQ>2305.69△17.22

<為替:NY終値>85.92-85.98

金融緩和期待で買われて堅調

 週明けの米国市場は週末のヘッジ売りの買い戻しに加え、FOMC(公開市場委員会)での追加金融緩和期待から堅調な展開となりました。芳しくない経済指標、特に雇用や個人消費の回復にかげりが見られる中で、追加の金融緩和によって、市場への資金流入が期待でき、また、景気の先行きに対する不安も薄れるということから、総じて堅調となりました。足元の企業業績は好調なだけに、先行きへの不安が薄れると買戻しを急ぐ動きも出るようです。

 景気の先行きに対する不安は根強いのですが、足元の業績は悪くはなく、追加金融緩和を期待しなければならないということでもなさそうで、株式市場も商品市況も底堅い展開となっていたのですが、下向きのセンチメントを変えるには金融緩和など、FRB(連邦準備理事会)頼み、と言うことになるようです。実際に緩和されるのかどうかというよりは市場に資金を投入しても大丈夫かどうか、が確認されると言うことが大切で、追加金融緩和ということはFRBが資金の投入を認めるということになり、安心して市場に資金が投入されるということなのでしょう。

 個別には先週末にCEO(経営最高責任者)が辞任をしたHP(ヒューレット・パッカード)が大幅安となって指数の足を引っ張り、7月の既存店売上高が好調とされたマクドナルドが大幅高となって指数を押し上げる結果となりました。決算発表を控えてシスコシステムズが買われ、インテルは横ばいでしたが、IBMなどハイテク銘柄は堅調、金融株はJPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカが軟調、シティグループは堅調と、まちまちとなりました。投資週刊誌が先行きに強気な見方を示したターゲットが買われ、携帯情報端末のサービス停止命令がサウジアラビアで一時猶予されると伝えられたリサーチ・イン・モーション(RIM)が大幅高となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は週末の米国株安や円高を受けて売り先行で始まり大幅下落となりましたが、外国人も引き続き買い越しと伝えられたことや円高が進展しなかったことなどから徐々に底堅さも見られ、最後は底堅さを確認して下げ幅縮小となりました。日米の金融当局の出方待ちと言う感じで方向感はなく、先行きの景況感に対する懸念は根強いものの足元の業績は好調で売り切れず、底堅さが見られたものと思います。

 米国市場が堅調となったことや為替が落ち着いていることから、底堅い堅調な展開が期待されます。日米での金融当局の出方が気になるところで、先に日本での姿勢が試されることになりそうですが、米国での追加金融緩和期待が高まっており、日本でも円高に対する警戒感や景気の先行きに対する警戒感が根強いことから、ある程度歩調を合わせたような展開になるのではないかと思われます。金融緩和や金融政策に期待が持てるとなると、先行きに対する不安が薄れ、好決算を発表しながら、慎重な見方で売られた銘柄などの反発は期待できるのではないかと思います。

 日経平均は引き続き9500円〜600円水準の下値固めという状況が続きそうです。決算が出揃ってくるなかで、足元の好決算を考えるとむきになって売り急がなければならない水準でもなく、割高感が強まっているわけでもないので、円高懸念から売られた銘柄などのリバウンドも大いに期待できるものと思います。上値はまだまだ9800円〜900円水準の節目を試すようなところまではいかないのでしょうが堅調な展開は期待されます。

本日の注目点

◇ESPフォーキャスト調査(経済企画協会)

◇8月の月例経済報告

◇日銀政策委・金融政策決定会合の結果発表

◇白川日銀総裁会見

◇4−6月期決算:日揮(1963)、マツキヨHD(3088)、太平洋セメ(5233)、大平金(5541)、SMC(6273)、凸版(7911)、セイコーHD(8050)、東急(9005)、近鉄(9041)

◇7月の中国貿易統計

◇7月の独消費者物価指数(CPI)

◇米連邦公開市場委員会(FOMC)結果発表

◇3年物米国債入札

◇4−6月期米労働生産性

◇6月の米卸売売上高

◇海外4−6月期決算:ウォルト・ディズニー

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