雇用指標の悪化や週末の雇用統計の発表を控え、手仕舞い売りに押されて軟調清水洋介の「日々是相場」朝刊(2/2 ページ)

» 2010年08月06日 07時44分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]
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本日の注目銘柄

週末の手仕舞いが優勢か

三菱重(7011) 320 △4

 独エネルギー大手の英国法人から、二酸化炭素(CO2)を地下に封じ込める回収・貯留(CCS)装置の設計を受注した。CCSは石炭火力発電所のCO2排出を大幅に抑制する切り札とされ、独社は英国政府が計画する実証プロジェクトの受注を狙っており、採用されれば三菱重工は世界最大級の装置を受注することになる。

日 立(6501) 371 △7

 ポーランドの火力発電所向けに、排出ガスを浄化する脱硝装置を受注した。現地の建設会社との共同受注で、日立が装置の設計から製造、試運転などを担当する。

新日鉄(5401) 298 △4 、 伊藤忠(8001) 732 △13

 新日鉄は豪州で原料用石炭(原料炭)鉱山の権益10%を伊藤忠から取得した。「微粉炭」といわれる燃料として高炉に直接吹き込む石炭の権益であり、微粉炭は今後世界中で需要拡大が見込めるとしている。

ユニプレス(5949) 1451 △21

 インドで自動車部品を増産する。生産能力を現状の2倍に高め、現地の日産(7201)向上向けに供給する。旺盛な現地需要に対応し、事業拡大を目指す。

パナ電工(6991) 1102 △3

 半導体パッケージ基板に使う積層板の台湾での生産能力を2012年度までに2倍に引き上げる。パソコンやデジタルカメラ向けの需要が急増していることに対応する。(日経産業)

太平洋セメ(5233) 121 △1

 新興国のセメントメーカーの技術支援サービスを本格化する。提携先のメーカーの商品には技術支援を表示し、建材需要が急増する新興国でのブランド浸透につなげ、本格進出の足がかりにする。

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤


※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。


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