コラム
» 2010年08月06日 08時00分 UPDATE

約束を守ることの意味とは――スター社員の仕事術 (1/2)

「約束を守る」ということは、顧客との関係性に限らず、社内の中でも共通して最低限守らなければならないこと。「約束を守る」を細分化すると、「時間」「納期」「言ったこと」の3つがあるが、仕事ができる人になるためには、この3つを含め「決めたことを絶対に守る」ということが大切だと筆者は主張する。

[今野誠一,INSIGHT NOW!]
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今野誠一(いまの・せいいち)

マングローブ社長。組織変革と、その担い手となる管理職の人材開発を強みとする「組織人事コンサルティング会社」を経営。そのかたわら、経営者コミュニティサイト「MG-NET+(マグネットプラス)」編集長として経営者同士のネットワーク作りにも取り組んでいる。著書に『マングローブが教えてくれた働き方 ナチュラル経営のススメ』(ブルース・インターアクションズ)。


 「約束を守る」ということは、顧客との関係性に限らず、社内の中でも共通して最低限守らなければならないことです。「約束を守る」を細分化すると、「時間」「納期」「言ったこと」の3つがあります。仕事ができる人になるためには、この3つを含め「決めたことを絶対に守る」ということが大切です。

時間を守る

 入社すると「タイムイズマネー」という考え方を、仕事を通じて教え込まれます。取引先とのアポイント、会社の会議の開始時間、何かを届ける約束。どんなことであっても、約束した時間を守ることが仕事の最低限の基本です。

 最初は緊張感を持って教えを守っていても、次第にルーズになりがちです。その原因は「朱に交われば赤くなる」ことにあります。時間感覚が緩い業界や会社の文化に染まって、遅れるのが当たり前になってしまうということも起こります。しかし、身内ではそれでよくても、信頼関係の必要なビジネスの世界ではそうはいきません。小さな気持ちの緩みから大問題になってしまうこともあるのです。

納期を守る

 仕事の「守る」3原則は、「品質を守る」「納期を守る」「コストを守る」です。この3つのバランスをとることが、信頼を勝ち得るためにとても重要です。

 どんなに品質が良くても、納期を守れず、作るのにお金をかけ過ぎて利益が出せないのでは意味がありません。納期を前倒しで納品できたとしても、「早かろう悪かろう」では喜んでいただけません。どんなにコストを抑えても、「悪かろう遅かろう」では誰も買いません。

 どれをとっても大切なのですが、現実の仕事で最も多い失敗は、品質にこだわり過ぎ、100点を目指すばかりに納期を守れないことです。これを「完璧主義の呪縛」と言うのですが、100点でなくとも、合格点の品質とコストを保ちつつ、きっちり納期を守るのがプロの仕事です。

 仕事には必ず納期があります。時々、「いつでもいいからやっておいてよ」とか「急がないから……」という言葉付きで先輩や上司から指示される仕事があります。こういう仕事ほど気を付けなければいけません。

 仕事ができる人は「いつでもいいから」とか「急いでいない」という仕事ほど、早く仕上げ納品する、という特徴があります。これには3つの理由があります。

1.納期のない仕事をそのままにしておくと、まったく着手しないままになってしまう

2.「いつでもいい」という仕事は簡単に見えることが多いが、それを放置すると、最後にはそれが積み重なり、自分を束縛することになってしまう

3.依頼主が単に「いつでもいい」と言っているだけで、期限のない仕事の中に、実は大事な仕事が埋もれていることも少なくない

 仕事の納期には、「顧客に対して納品する最終期限」と、「いついつまでに仕事を仕上げる」という仕事の完了期限の2つがあるわけですが、仕事を早めに細分化して、それぞれに自主的な完了期限を決めて取り組むことがミスや遅れのない仕事をするコツです。

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