速報
» 2010年07月30日 08時50分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:好悪入り混じる決算動向に振らされながら利益確定売りもあって軟調 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>10467.16▼30.72

<NASDAQ>2251.69▼12.87

<為替:NY終値>86.82-86.88

好悪入り混じる決算動向に振らされながら利益確定売りもあって軟調

 朝方発表された新規失業保険申請件数が予想を下回り、雇用の改善が見られ、石油株や通信機器株の好決算もあって買い先行となりました。ただ、目先的な過熱感が出ているところで、芳しくない決算や見通しを示した銘柄が売られ、週末に発表されるGDP(国内総生産)も低い伸びとなるとの見方もあって、手仕舞い売り、利益確定売りを急ぐ場面も見られました。さすがに大幅下落となる場面では好業績銘柄を中心に値ごろ感からの買いや買戻しも見られ堅調となる場面もありましたが最後はもみ合いの中で指数は軟調となりました。

 センチメントが悪化しているということでもないのですが、好調な業績を見ても日本市場と同じように強気になり切れないと言う雰囲気です。好決算を発表して値動きの良い銘柄には素直に乗れるのですが、同業に芳しくない業績を発表するものが見られると手仕舞い売りを急ぐような動きとなってしまうような、まだまだ強気になり切れず落ち着かない感じです。ただ、欧州の金融不安や金融規制強化という流れが一段落となって、リスク許容度の低下もなく、一旦手仕舞い売りは見られるものの好材料に反応するだけの余裕はあるようです。

 個別には好調な決算を発表して買い先行で始まったエクソン・モービルやモトローラは結局軟調となり、芳しくない決算や見通しを示したシマンテック、エヌビデア、コルゲート、ケロッグなどは大幅下落となり、連れるようにインテルやクラフト・フーズなど芳しくない決算を発表した同業の銘柄も軟調となりました。金融株もまちまちとなり、ゴールドマン・サックスは買戻しもあって大幅高、バンク・オブ・アメリカやシティグループは高く、JPモルガン・チェースやアメリカン・エキスプレスなどは軟調となりました。景気敏感銘柄や消費関連銘柄も強弱感が対立してまちまち、キャタピラーが安く、GE(ゼネラル・エレクトリック)が高くなるなど方向感のない展開となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は米国株安や円高を受けて売り先行となりましたが、好決算を発表する銘柄が多いことや外国人が買い越し基調となったことなどから、寄り付きの売りが一巡した後は底堅い展開となりました。好決算銘柄に対する買いも、買い戻し一巡後は上値の重くなるものも多いのですが売り急ぐ動きもなく、指数の下値も限定的となりました。為替が落ち着けば好決算に素直な反応となるものと思います。

 米国市場が軟調、為替も円高に振れたことに加え、週末ということもあって軟調な展開となりそうです。ただ、好業績を発表するハイテク銘柄なども多く、好決算に素直な反応となって指数を押し上げる可能性もありそうです。好決算への反応が鈍いと値動きの悪さを見ての見切売りなども出てきそうですが、好決算を織り込んだという水準でもなく押し目では買いも入るものと思います。先行きへの警戒感と足元の好業績のせめぎ合いということなのでしょうが、とりあえず強含みの基調が期待されます。

 日経平均は9800円〜900円水準まで一気に上昇というわけにも行かないようですが、これだけ好調な業績が示されると先行きへの懸念が強くても売り急ぐ展開にはなり難いものと思われます。9500円〜600円水準での底堅さを確認する動きになるのでしょうが、為替が落ち着けば底堅さも見られるのでしょうし、値持ちの良い展開になれば、買戻しを急ぐ動きから底堅い堅調な展開となるものと思います。決算動向に反応しながら9000円台後半でのもみ合いが続きそうです。

本日の注目点

◇6月の鉱工業生産指数速報(経産省)

◇6月の全国・7月の都区部消費者物価指数(CPI、総務省)

◇6月の完全失業率(総務省)

◇6月の有効求人倍率(厚労省)

◇6月の家計調査(総務省)

◇6月の住宅着工戸数(国交省)

◇6月と1−6月の自動車生産・輸出実績(自工会)

◇1−6月期決算:サッポロHD(2501)、アサヒ(2502)、昭和シェル(5002)

◇4−6月期決算:武田(4502)、第一三共(4568)、富士フイルム(4901)、三菱電(6503)、デンソー(6902)、三菱重(7101)、川重(7012)、マツダ(7261)、ホンダ(7267)、ヤマハ(7951)、丸紅(8002)、住友商(8053)、三菱商(8058)、三菱UFJ(8306)、みずほFG(8411)、武富士(8564)、野村(8604)、菱地所、阪急阪神、日通、ANA、東電、中部電、大阪ガス、Jパワー、日立、三井造、富士重

◇4−6月期の米実質国内総生産(GDP、速報値)

◇7月の米シカゴ購買部協会景気指数(PMI)

◇7月のユーロ圏インフレ率

◇6月のユーロ圏失業率

◇海外4−6月期決算:シェブロン、メルク

       1|2 次のページへ

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ

マーケット解説

- PR -

ITmedia 総力特集