好決算銘柄を見直しか
電力の制御に使う「パワー半導体」を増産する。産業用機械向けにパワー半導体の販売が好調で、今年度の半導体事業の売上高は従来予想を1割以上上回る見通し。成長事業と位置づけて事業拡大を狙う。
液晶パネルの基幹部材である光学フィルムを増産、生産能力を3割増やす。中国など新興国を中心に液晶テレビやスマートフォン(高機能携帯電話)向けの液晶パネル事業が伸びている。
パナソニックは三洋電機とパナソニック電工を年内にも株式公開買い付け(TOB)や株式交換を実施、完全子会社化する。完全子会社化で事業構造改革を進め、ブランドを統一するなどして成長戦略のスピードを上げる。
2012年夏を目処にラジアルタイヤの原料となる不溶性硫黄の生産設備を増強し、生産能力を現在の約1.5倍に引き上げる。新興国で自動車の普及が進み、タイヤ原料の需要が拡大していることに対応する。
国内の大規模なリストラで固定費を減らす一方で、海外市場に攻勢をかける。中国市場の開拓を加速するため、専門の事業部を立ち上げ、次世代半導体の製造技術で米IBMと提携、製品の国際競争力を高め、現在4割前後の海外売上高比率を早期に6割に引き上げる。
中国で2カ所目のタイヤ工場を建設する。第2期がフル稼働する2017年には中国での生産能力は1.6倍となる見通しで生産する製品の大半を中国国内で販売、旺盛な需要に対応する。
売り 1190万株
買い 2060万株
(金額ベースも買い越し)
慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤」
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