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» 2010年07月29日 08時32分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:利益確定売りに押されて軟調 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>10497.88▼39.81

<NASDAQ>2264.56▼23.69

<為替:NY終値>87.47-87.53

好調な決算と芳しくない経済指標や景気回復鈍化がせめぎ合い、利益確定売りに押されて軟調

 引き続き好調な決算と芳しくない経済指標が対立する図式となっています。朝方発表された耐久財受注も予想に反して前月比でマイナスとなり、注目されたベージュブック(地区連銀経済報告)でも足元の景気回復鈍化が指摘されるなど相変わらず景況感が好転しているということでもなさそうです。ただ、企業業績は好調となるものが多く、底堅さも見られます。ここのところの上昇の反動や節目と見られる水準で指数の上値も重くなったことで、利益確定売りを急いだ面もあるものと思います。

 センチメントは好転しつつあるように思われますが、いっこうに景気回復鈍化懸念が払拭されません。先行きに対してもそれほど大きな落ち込みは懸念されていないようなのですが、やはり、個人消費が上向いてこないことには強気になり切れないということなのでしょう。これだけ金利が低下していると消費も回復に向かい、金融不安が薄れたことで、投機的なリスクを取れる資金も市場に流入してくるものと思われ、好業績を素直に好感する動きになれば、一気にセンチメントも上向いて来るものと思います。

 個別には朝方発表された4−6月期決算で売上高が予想を下回ったボーイングが売られ、景況感の悪化から売られたアルコアなどとともに指数を押し下げる要因となりました。同様に決算が予想を下回ったニューモント・マイニングが軟調、景気回復鈍化が示されたことでホーム・デポなどとも売れました。好調な決算を発表したスプリント・ネクステルが高く、連れてベライゾン・コミュニケーションズやAT&Tが高く、予想を上回る決算を発表したコノコフィリップスが買われて同業のエクソン・モービルやシェブロンが高くなりました。インテルやIBMは利益確定売りに押され、アップルやグーグルも軟調となるなどハイテク銘柄は総じて軟調となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は米国株はまちまちでしたが、為替が円安に振れたことや好調な業績を発表する銘柄が多かったことなどから、買い先行となり、後場に入ってからは値持ちの良さや好決算を受けて一段高となるなど大幅高となりました。売られすぎ、割安感が強い銘柄も多く、好調な決算や円安を受けて改めて買い直す動きや買戻しを急ぐ動きがあったものと思われます。為替が落ち着けば先行きに対する懸念も薄れ好決算に素直に反応できるということなのでしょう。

 米国株が軟調、為替も円高に振れたことに加え、昨日の大幅高の反動もあって軟調な展開となりそうです。ただ、好調な決算を発表する企業が多いこともあり、底堅さも見られるものと思います。米国景気の先行き懸念は拭い切れていないのでしょうが、世界的なレベルで見ると金融恐慌的な不安感が徐々に薄れ、新興国などの経済拡大でしっかりと業績を上げている企業などは売り難くなっているものと思います。円高に振れてはいますが、好決算期待のハイテク銘柄などの底堅さは期待されそうです。

 日経平均は一気に節目と見られる9800円〜900円水準に突っかけようかと言うような勢いでした。ただ、為替がまた円高に振れたことなどもあり、まだまだ9500円〜600円水準での底堅さを確認するような場面もありそうです。当面の水準としては9500円〜600円の底堅さを確認しながら9800円〜900円水準までの戻りを探ることになるものと思われます。為替などの下振れ要因を好決算でどこまで支えられるかということでしょう。

本日の注目点

◇4−6月期決算:JT(2914)、神戸鋼(5406)、東芝(6502)、エルピーダ(6665)、ルネサス(6723)、パナソニック(6752)、シャープ(6753)、ソニー(6758)、京セラ(6971)、日産自(7201)、三菱自(7211)、任天堂(7974)、H2Oリテイ(8242)、SBI(8473)、アコム(8572)、三井不(8801)、ヤマトHD(9064)、郵船(9101)、商船三井(9104)、NTTドコモ(9437)、関西電(9503)、東ガス(9531)、ソフトバンク(9984)、富士通(6702)

◇ニュージーランド準備銀行が政策金利発表

◇米新規失業保険申請件数(週間)

◇米7年物国債入札

◇海外4−6月期決算:エクソンモービル、モトローラ

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