6月の転職求人倍率は0.98倍、市場が回復傾向に

» 2010年07月28日 11時09分 公開
[Business Media 誠]

 2010年6月の転職求人倍率(転職支援サービスの登録者と企業の求人数を基に算出)は0.98倍(前月比0.02ポイント増)で、2009年4月の0.68倍を底に改善傾向にあることが、インテリジェンスの調査で分かった。こうした状況はメディカル、製造業、インターネット関連を中心に見られ、「次四半期では1.0倍を上回る可能性が高い」(インテリジェンス)としている。

 求人倍率を業種別に見てみると、6月は「メディカル」が3.45倍で最も高く、次いで「IT/通信/インターネット」(1.08倍)、「メーカー」(0.97倍)と続いた。逆に、求人数の回復が鈍いのは「小売/外食」「サービス」で、個人向けサービスを中心とした内需産業の動きが停滞傾向にある。DODAの美濃啓貴編集長は「多くの企業で年度初めとなる4〜6月は例年、個人の転職希望者が減少する傾向にあり、今年も同様の状況がみられた。これから夏から秋にかけては、10月入社を見越した転職希望者が増加するだろう」と見ている。

(出典:インテリジェンス)

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