外国人観光客に聞く、満足した日本食はナニ?

» 2010年07月27日 17時09分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

 外国人旅行者は日本のどこを訪問しているのだろうか。JNTO(日本政府観光局)が行った調査によると「東京都」(58.8%)と答えた人が最も多く、次いで「大阪府」(24.4%)、「京都府」(20.6%)、「神奈川県」(16.7%)、「千葉県」(12.7%)であることが分かった。また都市別で見てみると、「新宿」(34.8%)に行った人が最も多かった。以下「銀座・有楽町」(25.4%)、「浅草」(25.0%)、「大阪市」(23.5%)、「渋谷」(20.3%)という結果に。ちなみに中国からの旅行者に限ると、1位は「秋葉原」(42.4%)だった。秋葉原は訪日客全体で見ても、初めて20%台(20.2%)を超えた。

都市・観光地別訪問率(出典:JNTO)

 日本へ来る前に期待したことを尋ねると「日本の食事」(58.5%)と答えた人がトップ。次いで「ショッピング」(48.5%)、「温泉」(43.4%)、「自然景観、田園風景」(41.8%)、「伝統的な景観、旧跡」(37.6%)と続いた。JNTOが2006年に行った調査によると、「日本の食事」と答えたのは19.4%に過ぎなかったが、2007年には36.5%、2008年には58.5%と、食が日本の観光魅力に欠かせないものになっているようだ。

 「日本の食事」と答えた人に、特に満足したメニューを聞いたところ「寿司」(42.1%)と答えた人が断トツ。このほか「ラーメン」(20.8%)、「刺身」(19.8%)、「天ぷら」(11.1%)、「うどん」(8.9%)だった。「ラーメン」と答えたのは「台湾」(36.2%)、「タイ」「香港」(いずれも29.2%)、「シンガポール」(28.2%)、「韓国」(24.1%)など、アジアからの観光客が目立った。一方、「天ぷら」と回答したのは「英国」(20.6%)、「フランス」(18.4%)、「米国」(17.8%)、「カナダ」(15.1%)など、欧米から来た人が多かった。

特に満足した日本の食事(出典:JNTO)

 聞き取りによる調査で、訪日した外国人観光客1万5355人が回答した。調査時期は2009年1月〜11月。

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