デジタル時代に知ってほしい、シートベルトの大切さ(2/2 ページ)

» 2010年07月26日 13時38分 公開
[日岐まほろ,エキサイトイズム]
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 ブランドや価格帯に関わらず、クルマの最も基本的な安全装備として普及しているシートベルト。だが最近行なわれたボルボ・カーズ・ジャパンの調査によると、シートベルト着用に対するユーザーの意識はまだまだ改善の余地が見られることが明らかとなった。

 例えば、後部座席におけるシートベルト着用については、意識調査の回答中、一般道において「必ず着用する」は約3割のみ。さらに「もし義務でなければ後席シートベルトは着用しないと思う」という意見は約7割にも上った。

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 また現実の着用率にも課題が見える。2009年10月発表の「シートベルト着用状況全国調査」によれば、後部座席のシートベルト着用率について高速道路で63.4%、一般道においては33.5%に留まっているという。装着率90%を超える運転席、助手席に対し、後席でのシートベルト装着率は決して高いとはいいがたい。

 先のボルボ・カーズ・ジャパンの調査では後部座席におけるシートベルト未装着の理由として「面倒である」「近距離移動や乗車時間が短い」「習慣になっていない」といったものが多く上がっている。だがご存じのとおり、シートベルトの装着にかかる時間はわずか数秒と実に僅かなものだ。ドアを閉めシートベルトに手を伸ばすという行為も、外出時に家のキーをロックするように習慣化してしまいさえすれば、決して面倒ではない。

 ボルボにより3点式シートベルトが世界的な普及を見せた1960年代以降、シートベルトの装着により救われた命は100万人以上といわれている。1世紀以上におよぶクルマの歴史にあり、それだけ高い信頼と実績を持つ最も重要な安全装備であるということだ。後部座席シートベルト着用から2年を迎える今年、シートベルトに対する意識調査を実施したボルボのメッセージも、そのあたりにあるのだろう。

 ボルボ・カーズ・ジャパンは「高性能化するABSや複数のエアバッグを始めとする様々な安全装備の効果も、シートベルトなしでは半減してしまいます。今後どのように安全技術が進歩しても、シートベルトの着用を怠らないで欲しいのです」とのコメントを発表している。

 市街地や渋滞時等において発生率の高い低速域での追突事故を未然に回避するオートブレーキシステム「シティセーフティ」を世界で初めてXC60に標準搭載し、さらにS60に歩行者を自動感知することで接触事故を回避する「ペデストリアンディテクション」を採用するなど安全に対する取り組みでは最先端を走るボルボだが、「どれだけ技術が進歩してもシートベルトは欠かすことの出来ない安全技術である」との強い思いを、今後もすべての自動車ユーザーに向け訴求していくという。

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