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» 2010年07月22日 09時14分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:好調な決算発表もFRB議長発言に失望して大幅安 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>10120.53▼109.43

<NASDAQ>2187.33▼35.16

<為替:NY終値>87.02▼0.46

好調な決算発表もFRB議長発言に失望して大幅安

 好調な決算を発表する銘柄も多く買い先行となり、その後も利益確定売りをこなしながら堅調な展開でFRB(連邦準備理事会)議長の議会証言待ちとなりましたが、議会証言の中で期待された追加の金融緩和に対する言及が踏み込まれたものでなかったことが嫌気され、景気回復鈍化ばかりが強調される格好となって大幅下落となりました。FRB議長の証言が追加金融緩和策まで踏み込んだものでなかったことで、リスク許容度の低下も見られ、株式を売り急ぐ動きもあったものと思われます。

 ユーロが大きく売られましたが米国株式市場には直接影響があったということではなさそうで、逆に米国景気の回復鈍化の中で更なる金融緩和が期待できず、米国株式の下落もあって、信用収縮の動きからユーロが売られた面もありそうです。足元の決算動向は決して悪いものではないのですが、悲観的な見方が強く、好調ながらも予想を下回ったということで大きく売られるものなども散見されています。センチメントが好転すれば改めて好調な決算を見直すことになるのでしょう。

 個別には昨日の引け後に発表された決算が好調とされたアップル、朝方発表された決算が好調とされたモルガン・スタンレーやコカ・コーラは堅調、決算自体は悪くはないものの予想を下回ったということでヤフーは大幅安となりました。追加の金融緩和策が示されなかったことや欧州で一部国債の入札が不調と伝えられ、金融不安も取りざたされて金融株が軒並み軟調、バンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェースは大幅安となりました。信用収縮の動きや在庫増を嫌気して原油先物価格が軟調となり、エクソン・モービルやシェブロンなど石油株も売られました。景気回復鈍化懸念からホーム・デポやウォルマートなど個人消費関連銘柄も軟調となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は堅調な米国市場や円安を受けて買い先行となったのですが、銀行の大型公募増資の指数算出に絡む持高調整の売りに押されて軟調となりました。外国人も引き続き売りこし基調ということで、買い手不在という状況は変わらず、ちょっと上値の重さが見られると買い気に乏しい中ですぐに見切売りに押されるということなのだと思います。

 米国市場が大幅安、為替も円高、特に対ユーロで大きく円高となったことから売り先行となりそうです。米国の引け後の決算で好調な決算が発表されていることや昨日の相場である程度織り込まれていた感もあり、底堅さは見られるものと思いますが、輸出株を中心に下値を試すような動きとなって来そうです。4−6月期の決算発表も始まりますが、悲観的な見方が強く、良ければ良いで先行きに対する懸念から、悪ければ悪いで素直な反応となるのでしょうが、割安感もあり、底堅さも見られるものと思います。為替が円安に振れるとか外国人の買戻しなどが見られないと総じて軟調な展開となりそうです。

 9000円を割り込むのではないかとの懸念依然として根強いようですが、そろそろ割安感も見られることから好調な決算が期待されるような銘柄は底堅さも見られるものと思います。日経平均で9100円台では底堅さが見られ、売り難くなって来るのではないかと思われ、9200円前後では底堅さも見られるものと思います。本日は9300円台を意識するような水準からは上値も重くなって来そうで、下値を確認しながらのもみ合いとなりそうです。目先的には9000円台前半でのもみ合いということではないかと思います。

本日の注目点

◇6月と1〜6月の全国スーパー売上高(日本チェーンストア協会)

◇20年物国債〔7月債〕入札

◇1〜6月期決算:中外薬(4519)

◇4〜6月期決算:信越化(4063)

◇6月の香港消費者物価指数

◇欧州中央銀行(ECB)理事会

◇6月の米中古住宅販売件数

◇6月の米景気先行指標総合指数

◇バーナンキFRB議長が下院委で証言

◇海外4〜6月期決算:マイクロソフト、キャタピラー、ノキア、AT&T、アマゾン・ドット・コム、トラベラーズ、スリーエム、アメリカン・エキスプレス

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