就職活動が楽しい、または辛い理由

» 2010年07月21日 11時34分 公開
[Business Media 誠]

 1つ上の先輩の就職活動を見ていて、どのように感じましたか? 現在就職活動をしている大学生(大学院生を含む)に聞いたところ「厳しい就職環境が続くから、自分もがんばらなければならないと思った」(66.8%)と答えた人が最も多いことが、リクルートの調査で分かった。その一方「厳しい就職環境が続くけれど、自分はなんとかなるんじゃないかと思った」(17.4%)と楽観的な意見は少ないことが明らかに。

1つ上の先輩の就職活動を見ていて、どのように感じましたか? (出典:リクルート)

 実際に就職活動を始めてからの心境を聞いたところ「楽しい」が27%に対し、「辛い・大変」が52%。「楽しい」と答えた人に、その理由を尋ねると「いろんな人に会えるのが楽しい」(73.7%)が最も多く、次いで「大人とやりとりすることが勉強になったり、視野が広まるのが楽しい」(70.5%)。「社会人との接点が増えることや、それに伴う新たな自己発見に楽しさを見い出している様子がうかがえた」(リクルート)

 逆に「辛い・大変」と答えた人からは「この厳しい就職環境では、自分が内定をもらえる気がしないから」(83.3%)を理由に挙げる人がトップ。このほか「お金がかかるから、あるいは必要なお金を準備しなければいけないから」(82.2%)、「内定をもらえなかった後のことを考えると憂うつだから」(81.0%)と続いた。

就職活動の相談相手

 就職活動のことについて、誰に相談しているのだろうか。この質問に対し「友人・知人」(85.4%)と答えた人が断トツ。このほか「両親など保護者」(42.0%)、「キャリアセンター・大学の教授など」(31.5%)、「恋人」(25.3%)という結果に。

 就職活動の相談相手として「保護者」と答えた人に、実際に保護者にかかわってもらったことを聞いたところ「自己分析」(39.2%)と答えた人が最も多かった。次いで「エントリーシートの作成」(26.3%)、「面接対策」(13.6%)と続いた。また少数意見ながらも「会社説明会」(7.1%)や「企業への問い合わせ」(3.4%)でも親が関与しているようだ。

実際に保護者にかかわってもらった行動(出典:リクルート)

 インターネットによる調査で、2011年3月卒業予定の大学生または大学院生4803人が回答した。調査期間は3月9日から3月24日まで。

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