インタビュー
» 2010年07月20日 16時17分 UPDATE

ネットメディア編集長対談:世界の現実を自分の目で見てみようよ――@nifty ビジネス×Business Media 誠(後編) (1/2)

Twitterの面白さはどこにある? ネット媒体は今後、どのような方向性を目指すべきか? ――@nifty ビジネスとBusiness Media 誠の編集長対談、続編をお送りします。

[Business Media 誠]

 20代から40代のビジネスパーソンに向けて、日々のビジネス情報やライフハッキングのノウハウなどを伝えるネットビジネス誌。読者は何を考えているのか、ネットメディアとしてはそれにどう応えるのか。@nifty ビジネス編集長の森田隆介氏と、Business Media 誠編集長の吉岡綾乃の対談の2回目をお送りします。後編となる本記事では、ネットビジネス媒体の可能性を話し合います。

 →世界の現実を自分の目で見てみようよ――@nifty ビジネス×Business Media 誠(前編)

新聞にはできないことがもっとあるはず

ay_nifty04.jpg ニフティ株式会社 @nifty ビジネス 編集長 森田隆介氏

森田 前編では、@nifty ビジネスと「Business Media 誠」で重なり合う20〜30代読者について情報を交換しました。そういう世代に向けて様々な情報を発信するネットメディア。これからできることは何だと思いますか。

吉岡 少なくとも全国紙がやらないこと、できないことはやっていきたいですね。鳩山前首相の退任記者会見の時も、うちはその全文を記事にして載せました(参照記事)。テレビを見て興味を持った人の中には、サワリだけじゃなくて、全部知りたいと思う人もいますし。それができるのがネットメディア。ただ記者クラブや記者会見にはまだまだ参入障壁がありますね。独立系ジャーナリストの働きかけもあって、その門戸は少しずつ開かれてきましたけれど……。

森田 今後、ネットメディアは人々が触れる時間の一番長いメディアになってくると思います。現時点で、接触時間が既にテレビに肉薄しているとする調査結果もあります。 だからこそ、より読みやすい、面白い誌面づくりが必要ですね。紙媒体には紙媒体にしか担えない役割や機能はありますし、個人的には紙媒体が大好きです。しかし、紙媒体が今ほどの数、形を変えず生き残っていく未来を想像するのは難しいですね。

吉岡 ネットと紙の使い分けについては、「DOS/V magazine」を編集していた頃からずっと考えていました。結果的にはパソコン雑誌って一番最初に商用サイトに負けちゃった業界なので(苦笑)、今もってネットと紙の協業や分業については、明確な答えは出ないですね。

森田 僕は前職の日経BP社にいた頃から、ネット推進派でした。紙媒体は正統派で、ネット媒体は新興勢力。単純に新し物好きだったのでつい飛びついてしまいました。でも、記事づくりへの愛着という意味では、紙もネットも同じだと思います。もちろん、取材や記事に責任をもつエディターシップや、記事を取捨選択する目利きの機能はどちらにも必要。メディア会社が自ら情報を発信する時は、一般の掲示板や日記ブログとはスタンスが違って当然です。

吉岡 ただ、メディアのソーシャル化は必然だし、それをもっと進めなくてはと思いますね。これまでのビジネス誌は、メディアとしての方針があり、そこから業界動向を押さえ、各社の動向をうかがい、個々のビジネスパーソンの働き方に落としていくみたいなトップダウン型の編集方針が主流だったと思うんです。だったら「誠」ではその反対で行こうと。読者の身の回りの関心の中にこそ、ビジネスの種がある、というボトムアップの視点。「誠ブログ」を始めたのもそういう理由です。ブロガーが自分の仕事を語る中から、ビジネスのトレンドが分かる。いわば日本中の「中の人」が語り出すという流れです。

 最近始めた「pomeraのすべて」というコーナーも、そういうスタンスですね。ポメラについて触れている記事を集めるだけでなく、ポメラに関するTwitterのログや、ブログなども集めている。いわばポメラのマトメなんですけれど……。

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