<NYダウ>9743.62△57.14
<NASDAQ>2093.88△2.09
<為替:NY終値>87.51-87.57
米国市場が休場となっている間のアジア市場などが堅調となり、新興国の景気拡大鈍化懸念が薄れたことや週末のヘッジ売りの買戻しもあって買い先行となりました。為替も落ち着いていたことから、一時大幅高となる場面もあったのですが、足元の景況感のかげりを嫌気するように戻り売りも多く、軟調となりました。ただ、最後は先週まで大きく下落となっていたこともあり、値ごろ感からの買いもあって堅調な引けとなりました。
午前中に発表になったISM(米サプライマネジメント協会)非製造業景況感指数は前月に比べて低下、予想も下回ったのですが、ある程度の悪化は織り込んでいるものとしてほとんど影響はありませんでした。商品市況や為替は落ち着いた動きとなり、景況感の悪化などが取りざたされることもなく、欧州金融不安も薄れていることで、信用収縮=リスク許容度の低下からの持高調整の売りも一段落となったものと思います。
個別には利益見通しや目標株価の引き下げのあったホーム・デポやJCペニー、ノードストロームが軟調となりましたがウォルマートは堅調となりました。週末の下落の反動でマイクロソフトやアルコアなど景気敏感株が買われて堅調、キャタピラーやGE(ゼネラル・エレクトリック)も買われました。IBMやインテル、アップルといったハイテク銘柄、バンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェースといった銀行株も堅調、総じて底堅い堅調な展開となりました。
昨日の日本市場は米国市場が休場、為替も大きな動きはなく手掛かり難で動きがないかと思われましたが、売り先行となって昨年7月、11月の安値水準を窺う水準まで下落となりました。ただ、持高調整の売りが一巡となった後は戻り歩調となり、逆に後場からは買戻しを急ぐ動きとなって堅調となりました。目先の需給に振らされて右往左往する展開となりましたが、底堅さも見られました。
3連休明けの米国市場がとりあえずは堅調となったことで日本市場も持高調整の売りが出ることがなければ底堅い堅調な展開となるものと思われます。まだまだ水準とすれば円高の水準ですが、為替も落ち着きを見せており、特にユーロ安の不安が少し薄れていることから、為替動向などを気にして売り込まれたハイテク銘柄などは底堅い展開となって来るものと思います。四半期決算の発表を前に業績修正や予想などで個別に右往左往するものもあるのでしょうが、売り一巡感が出てくれば戻りを試す動きが続くものと思います。
目先の需給に振らされながらも昨年7月や11月の安値水準を窺う展開となったところから切り返し、底入れ感が出てきたのではないかと思います。9300円を抜けて引けたことで、とりあえずは6月30日から7月1日にかけて空けた「窓」を埋める格好となり、今度は5月27日、6月9日の安値水準である9400円水準をしっかりと抜けて来るのかどうかが注目されます、その水準を抜けてくれば次は6月29日、30日の「窓」を埋めるように9600円水準までの戻りは期待されます。
◇6月の外貨準備高(財務省)
◇生活意識に関するアンケート調査(日銀)
◇6月の携帯電話各社の契約件数
◇3−5月期決算:イオン(8267)
◇英中銀金融政策委(8日まで)
◇コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演
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