夏の旅行、リーマンショック以前の水準に回復へ――JTB調査

» 2010年07月06日 08時00分 公開
[岡田大助,Business Media 誠]
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 JTBは7月2日、夏休み(7月15日〜8月31日)に1泊以上の旅行に出かける人の旅行動向の見通しを発表した。国内旅行は7412万人(前年比+4%)、海外旅行は244万人(同+8.4%)となり、2008年夏の水準を上回るという。

JTB 2010年夏休みの旅行動向数値(出典:JTB)

 2010年の夏休みは、2009年8月末の衆議院選挙や9月の大型連休がないこともあり、海外旅行は8月前半、国内旅行は7月の3連休に出かける人が多くなる見込み。海外旅行では、ハワイ、サイパン、グアムの人気が高い一方で、ユーロ安、ポンド安の影響もありスイス、ドイツ、フランスなどの観光地を周遊するツアーも人気を集めているという。

 国内旅行では、「平城遷都1300年祭」の影響で奈良・京都方面への観光客が増加しているほか、大河ドラマ「龍馬伝」の影響で高知方面の宿泊予約も好調という。同ドラマでは、今後、長崎が舞台になることから九州方面への旅行も伸びそうだ。

 また、SLやトロッコ電車、特別車両などの臨時運転や、映画「RAILWAYS」の影響などにより鉄道ファンの話題スポットや撮影名所がにぎわうほか、都市部でもホテルの客室内から鉄道が見える宿泊プランの人気が高いという。

 調査は専属調査員による個別訪問で、全国200地点、15歳以上79歳までの男女1200人から回答を得た。調査期間は2010年6月2日から14日まで。

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