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» 2010年07月01日 16時05分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:米国株安や中国の経済指標を受けて売られ、連日の大幅安 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 9191.60円 ▼191.04円
売買高 17億6171万株
日経平均先物 9180円 ▼180円
売買代金 1兆2167億円
TOPIX 828.39 ▼13.03
値上がり銘柄 254銘柄
東証マザーズ指数 378.18 ▼9.52
値下がり銘柄 1342銘柄
日経ジャスダック平均 1224.68円 ▼9.51円
変わらず 78銘柄
騰落レシオ 91.69% ▼7.02%

日経平均

米国株安や中国の経済指標を受けて売られ、連日の大幅安

 引き続き米国市場が軟調となったことから、売り先行となりました。それでも、為替が落ち着いていたことや寄り付き前に発表された日銀短観の大企業製造業DIが予想を上回ったことなどから底堅さも見られる始まりとなりました。外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社ベース)も相変わらず売り越しと伝えられたこともあり、中国の製造業購買担当者(PMI)指数が発表になると予想を下回ったということを理由に売られ、為替も円高に振れて大幅安となりました。特に中国関連株や輸出株が売られるということでもなく、総じて軟調となりました。

 後場に入っても特に材料が出たわけでもないのですが、一段安となりました。株が売られると円高になり、円高になると株が売られるというような展開で下げ幅拡大、見切り売りも嵩みました。ただ、さすがに引けを意識するような時間帯になると海外での経済指標などを見極めたいということもあり、売られすぎ銘柄を中心に目先筋の買戻しもあって下げ幅縮小となりました。円高にも関わらず、円高メリット銘柄も売られ、特に材料のないなかで同じ業種でも売り買い交錯するなど相変わらず持高調整の売り買いが中心の目先の需給に振らされているような展開でした。

 小型銘柄も見切り売りが嵩んで軟調となるものが多く、東証マザーズ指数は大幅安となりました。日経ジャスダック平均は軟調という展開でしたが、主力銘柄に代わり幕間つなぎ的に買われていたものも「お役ごめん」とばかりに売られていました。先物は朝方から断続的にまとまった売り買いが見られ、後場になって売りが止まったところから徐々に買い戻しで下げ幅を縮小するような展開になり、買い戻しを急ぐ動きもあり、指数の下げ幅を縮小させる場面もありました。

 日銀短観が予想を上回っても円は買われず、中国の経済指標が予想を下回ると円が買われるというような展開になりました。ただ、中国の経済も特に悪化しているというレベルでもなく、株価を見ると過剰反応となっているような気がします。米国株式市場も同じように下向きには過剰な反応となっており、世界的にリスク資産からの逃避の動きが出ているようです。景気云々などの話も出ていますが、欧州での金融不安や米国金融規制強化の動きからファンドなどのリスクを取る資産の収縮の動きがまだまだ続いているということなのでしょう。ただ、そうした動きはもう止まると思ったらまだ続き、まだまだ続くと思ったらもう終わることも多く、週末の米国雇用統計などをきっかけに持高調整の売りが止まるのかもしれません。

テクニカル分析

日経平均

NYダウ

 5月、6月の安値を下値放れた格好です。ストキャスティックスは底値となりましたが、まだRSIは下値余地があって下落が続いており、ここから、下値を確認する動きとなって来るものと思います。

TOPIX

NYダウ

 寄り付きは底堅さも見られたのですが見切り売りも多く大きな下落となりました。ストキャスティックスは底値圏にあり、反発のタイミングを見ているようですが、RSIはまだ下値余地があって下落が続き下値を探る動きはまだ続きそうです。

円相場

NYダウ

 2月や3月、そして5月の安値水準で下げ渋りとなっていますが、反発は鈍く小動きとなっています。RSIもストキャスティックスも底値圏にあり、反発となってもおかしくはないところなので、いったんは少なくとも転換線水準までの戻りを試す動きになって来るものと思います。

銘柄ピックアップ

信用収縮から持高調整の売りがかさんで大幅安

トヨタ(7203) 3010 ▼70

 米国市場が大幅安、為替も円高となったことに加え、中国の景気拡大の鈍化などを懸念して売られました。更に、「レクサス」ブランドの最上級車でリコールを届け出ると新聞で報じられたことも売り要因となり、軟調となりました。

キヤノン(7751) 3225 ▼105

 中国の景気拡大鈍化や円高を嫌気して売られました。欧州での金融不安が拭いきれていないなかでの悪材料に加え、持高調整の売りも出たようで大きな下げとなりました。

住友商(8053) 896 ▼1

 ブラジルの鉄鉱石鉱山の権益取得が新聞で報じられ、好感する買いが入り堅調な始まりとなりましたが、信用収縮からの持高調整の売りも嵩み軟調となりました。

コマツ(6301) 1591 ▼27 、 日立建(6305) 1613 ▼43

 円高を嫌気する動きや中国の経済指標であるPMI(製造業購買担当者景気指数)が予想を下回り、中国の景気拡大鈍化が懸念され、中国関連銘柄の代表として建設機械株が売られ、両社の株価も一時大幅安となりました。

信越化(4063) 4130 ▼45

 世界的な景気回復鈍化が懸念され、総じてハイテク銘柄などを売る動きのなかで、外資系証券が2012年3月期(来期)の予想営業利益を下方修正、投資判断は据え置いたものの目標株価を引き下げたこともあり、軟調となりました。

住友鉱(5713) 1097 ▼23

 米国市場は軟調となったものの、為替の落ち着きや金先物価格の上昇を受けて買い先行となりました。ただ、持高調整の売りや地合いの悪さから利益確定売りや見切り売りを急ぐ動きもあって、軟調となりました。

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