矢野経済研究所は7月1日、「語学ビジネス市場に関する調査結果」を発表、2009年度の語学ビジネス市場は前年度比5.8%減の7394億円となったことが分かった。周辺ビジネス(語学試験市場、留学斡旋市場、通訳・翻訳ビジネス市場)を除いた語学ビジネス市場も、同5.8%減の5026億円だった。
同研究所では「2008年秋のリーマンショックに端を発した不況の影響による個人の消費意欲の減退や、ユーザー企業の経費削減(語学研修を減らす、翻訳作業の内製化)などの影響を受けた」と分析している。
分野別に見ると、個人消費減退や法人の経費削減の影響が直撃した成人向け外国語教室市場が前年比7.5%減の1850億円となったほか、ユーザー企業の業績悪化で通訳・翻訳ビジネス市場も同4.4%減の2060億円と縮小した。
一方、ヒット商品の出現により、PC向けソフト市場は同130.8%増の15億円、語学独習ハード市場は同31.5%増の163億円と好調。また、少子化に伴う幼稚園間での競争激化や、早期英語教育熱の高まりから、幼稚園・保育園向け英語講師派遣市場は、同10.0%増の22億円と堅調に推移した。
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