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» 2010年06月25日 23時15分 UPDATE

杉山淳一の+R Style:第34鉄 さよなら「昭和顔」の1000形――京浜急行電鉄大師線 (1/5)

川崎大師、そして羽田空港のすぐ近くを走る京急大師線。昭和時代の京急の主役、1000形が走る路線だが、その1000形とお別れの日が、6月27日に迫っている。

[杉山淳一,Business Media 誠]

 羽田空港の国際線整備を目前にして、京浜急行電鉄の話題が多い。今年10月には空港線に「羽田空港国際線ターミナル駅」が開業、それに先駆けて5月から品川−羽田空港間ノンストップの「エアポート快特」が走り始めた。同時に新逗子発の急行が羽田空港行きの「エアポート急行」として復活した。蒲田付近高架化の進捗などもあって空港線は華やかだ。その空港線とは多摩川を挟んだ向こう側、京急大師線にも小さな変化が起きた。1000形の運転台の下に、「ありがとう1000形」というプレートが取り付けられている。昭和時代の京急の主役もついに終焉の時を迎える。

ALT 今回のルート。GoogleMapsで筆者による各ポイントについての説明が読める

映画と買い物に来たはずが……旅は日常と隣り合わせ

 梅雨入りした翌日はなぜか晴れた。私は大きな仕事が終わったこともあり、平日ながらノンビリ気分。忙しくて後回しにしていた映画『RAILWAYS』を観に川崎へ。観賞後の余韻に包まれ、私のようにリッチな体型の味方「サカゼン」で夏の服を買い込んだ。映画の余韻が後を引きつつ、帰りに京急川崎駅の改札を通ったところで空腹。大師線ホームに面した「えきめんや」にて蕎麦と穴子丼セットを食べていると、ホームに赤い電車が到着した。おや、あれは1000形だ。最近はほとんど見かけないと思っていたら、ここで頑張っていたんだなぁ。

ay01.jpg 京急川崎駅に停車中の1000形
ay02.jpg お別れプレートが付いていた
ay03.jpg ブレーキとマスコンの2ハンドル式運転台はこの形式が最後

 久しぶりに見かけた1000形が気になって、膨らんだお腹とサカゼンの紙袋を抱えて眺めてみれば、なんと運転台の下に「THANK YOU 1959-2010 ありがとう1000形」のプレートが下がっていた。そうか。ついに1000形も全車引退となるわけだ。そう思ったら、なんとなく別れがたくなり、そのまま1000形に乗ってしまった。京急大師線は京急川崎と小島新田の間、4.5キロを約9分で結ぶミニ路線だ。ちょっと終点まで往復してこよう。今日は『RAILWAYS』を観て、乗り鉄気分が刺激されている。

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