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» 2010年06月24日 08時39分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:ドル安を好感する買いもあり底堅い (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>10298.44△4.92

<NASDAQ>2254.23▼7.57

<為替:NY終値>89.82-89.88

住宅指標の悪化を嫌気、景気回復鈍化を懸念して売られるもドル安を好感する買いもあり底堅い

 朝方発表された5月の新築住宅販売件数は過去最低水準でマイナス幅が過去最大、予想を大きく下回ったこともあり、住宅関連指標の悪化、景気回復の遅れを嫌気するように軟調となりました。それでも既に昨日の指標で芳しくない住宅指標を織り込んでいたことやFOMC(公開市場委員会)でFRB(連邦準備理事会)が景気に対し慎重な見方を示し、超低金利も長引くのではないかと見られて対ユーロなどでもドルが売られ、超低金利継続やドル安を好感する動きもあって底堅い展開となりました。

 政府による住宅減税が4月に終了したことで、住宅指標は芳しくなく、まだまだ政府の手を借りないと景気回復もおぼつかないという雰囲気になりました。一方で、逆に景気回復鈍化が懸念される中で資金供給を絞ることはなく、「出口戦略」が遠のいたと、低金利継続を好感する動きや、ドルが売られることも「アメリカ売り」ということではなく「ドル安メリット」と受け止める見方もあり、極端に市場が悲観的になっているということでもないようです。米国内需は芳しくないものの新興国経済拡大の恩恵を受けるような企業の業績は好調ということだと思います。

 個別には総じて軟調ななかドル安メリットがあるとしてアルコアが堅調、2010年12月期の実質的な増益率が従来予想を上回る見通しだと発表したフィリップ・モリスが3%あまり上昇となり、前日にS&P500種の構成銘柄への組み入れが発表され、四半期決算が予想を上回ったカーマックスが大幅高、ドル安メリットからボーイングやキャタピラーも堅調となりましたが、GE(ゼネラル・エレクトリック)は利益確定売りも嵩み軟調となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は米国株安や円高を嫌気した売りに押されて大幅安となりました。懸念材料も多く、買い手控え気分が強い中で目先筋の見切り売りや持高調整の売りに押されたものと思われます。為替は落ち着いた動きになったのですが、買い急ぐ材料もなく、日経平均はあっさりと10000円の大台を割り込み連日の大幅下落となりました。

 本日の日本市場は米国市場が底堅い堅調な展開となったものの、為替が円高に振れていることから、軟調な展開となりそうです。米国市場が底堅いのも「ドル安」メリットを好感する動きがあったので、日本では逆に円高でのデメリットが取りざたされてしまいそうです。足元の業績は好調ではあるのですが、為替動向に振らされる格好でハイテク銘柄などの輸出関連銘柄は下値を試すような展開になるものと思います。一方で、懸念された中国人民元高も進んでいないこともあり、円高メリットのある内需銘柄がどこまで下支えとなるのかが注目されるものと思います。

 日経平均は引き続き9800円〜9900円でのサポートを確認するような展開ではないかと思います。9800円台に突っ込んでしまいそうですが、9800円台では売り難く、逆に9900円台になると買い難いのだと思います。買戻しなどで堅調となる場面があっても10000円を意識する水準、10000円を超えるような水準は上値も重くなって来るものと思います。為替が1ドル=90円を超えると買い戻しも見られ、90円を割り込んだところでは買い気も乏しいということになるものと思います。指数に関係ないところでは、幕間つなぎ的に値動きの良い銘柄が物色されることになるのでしょう。

本日の注目点

◇5月の貿易統計(財務省)

◇5月の企業向けサービス価格指数

◇2年物国債〔7月債〕入札

◇東証2部上場:電算(3640)

◇ジャスダック上場:トータルメディカルサービス(3163)

◇香港の5月の貿易統計

◇5月の米耐久財受注額

◇米7年物国債入札

◇海外3−5月期決算:オラクル、リサーチインモーション(RIM)

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